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自分が面接官に任命された!面接はどのように進める?面接の注意点やポイントは?

会社の面接における面接官は、自社をアピールし、会社にとって必要である人材かを見極めるという重要な役割を持っています。

今回は面接官として、面接の進め方や注意すべきポイント、面接官として心得ておくべきことなどを詳しくご紹介いたします。

面接の進め方は?

まずは基本的な面接の流れを、所要時間と具体的な質問集と共にご説明していきます。

面接の時間は約1時間を想定しています。

・アイスブレイク:5分
応募者の緊張をほぐすためにも、天気や気候などの雑談をします。

アイスブレイクでは笑顔で応募者を迎え、第一印象をよいものにしましょう。「ここまでの道は迷いませんでしたか?」など応募者を気遣う一言をかけてあげられると好印象です。

・自己紹介:5分
面接の始まりとして、まずは面接官から会社名と部署や役職、名前を名乗ります。そのあと、応募者に自己紹介をしてもらいます。

質問の例:「自己紹介を1分でしていただけますか?」
目安の時間を設けることで、応募者が要点を抑えたプレゼンテーション能力があるかを見極めることができます。

・会社の情報を伝える:10~15分
応募者に会社の事業内容や経営理念を伝えます。ここでは会社の魅力をアピールできる絶好の機会です。

しかし、会社のよい部分だけを伝えるのではなく、現在抱えている問題点や今後のビジョンについても話します。会社の現状や今後の事業展開を応募者と共有することで、双方のミスマッチをなくします。

・面接官からの質問:20分
面接の要となる、応募者を見極めるための質問を行います。

履歴書を元に、志望動機やこれまでの経歴など基本的な質問から、会社に必要な人材か、適性度はあるかなどを見極めていきます。

質問をするときは、「はい」「いいえ」など端的な返答で終わってしまうような問い方ではなく、「それはなぜですか?」「具体的にどのような仕事内容でしたか?」など深堀りした質問をしましょう。

質問の例:「上司や先輩、同僚はあなたをどんなひとだと評価していましたか?」
客観的な自己分析ができているかを見極める指標になります。

「今までの仕事(学生生活)における成功体験とその理由を教えてください。」
問題が起きたときに解決する能力やストレス耐性、仕事を完了させるプロセスを知ることができます。

「10年後、あなたはどんな仕事や働き方をしていたいですか?」
向上心やキャリア形成、働き方に対する価値観を知ることができます。期間を3年後などに変えることで、早期退職の可能性があるかを見極めることもできます。

・応募者からの質問:10~15分
面接官からの質問が一通り終わったら、応募者から何か質問がないかを尋ねてみましょう。

不安に思っていることや疑問に答えることで、会社への印象がよくなり、内定辞退を回避することができます。

・諸連絡:5分

面接の合否や今後の日程などの諸連絡を伝えます。

結果を伝える連絡手段は合否に関わらず行うのか、連絡手段はメール、電話、郵送のいずれをとるのかなどを確認します。

また、面接終了まで笑顔を絶やさず好意的に接しましょう。

面接官として心得ておくこと

・会社の顔である
面接官は応募者に対し会社の説明を行い、アピールをする「会社の顔」です。応募者にとって、面接官の話す内容や印象が会社の全てです。

会社が抱えている問題も正直に伝えることで、応募者に対し「あなたと共に乗り越え、成功したい」という入社後の姿をイメージさせてあげることができます。

また、面接の際に見られているのは、応募者だけではありません。会社の顔として、服装や身だしなみには十分に気をつけましょう。

しっかりとスーツを着用していても、机の下でだらしなく足を広げている、ボールペンをカチカチしているなど、応募者が不快に感じる行動をとることはやめましょう。

・入念に準備しておく
円滑な面接を行うために、入念に準備をしておきましょう。

応募者の履歴書を読み、適切な質問を絞り込んで洗い出しておきます。また、求人情報に記載されている内容と相違が発生しないよう、再確認しておきましょう。

・応募者への接し方に気をつける
応募者は多くの会社の中から魅力的だと思って面接に来てくれています。また将来、会社に対して多くの利益をもたらしてくれる人材かもしれません。

応募してくれたことに感謝し、敬意を持って接しましょう。

履歴書やパソコンばかりを見るのではなく、応募者とアイコンタクトをとることで、応募者に対して好意的に映り、会社や面接官に対する印象がとても良くなります。

・応募者の本来の姿を見極める
応募者は緊張のあまり、面接で本来の実力を発揮できないこともあります。

本来は有能であるにも関わらず、不採用としてしまった場合、会社にとって大きな損失です。

応募者が本来の姿を発揮できるよう、緊張をほぐし、話しやすい雰囲気づくりをするのも面接官の腕の見せ所といえるでしょう。

面接の注意すべきポイントは?

・圧迫面接
面接に、上下関係はありません。面接の場で、応募者と会社は対等であるのが本来あるべき姿です。

応募者に対し、威圧的な態度をとったり、人格を否定する発言をしたりすることは、単に会社の印象を悪くすることにすぎません。言葉だけではなく、背もたれにもたれかかっている、片肘をついたままなどの姿勢で面接を行うと威圧的に見えてしまいます。

面接官を始め、面接の場に同席する全員が発言や姿勢に気をつけましょう。

・短時間で判断する
挨拶の声が大きかった、終始笑顔だったという印象だけで合格と判断してしまうのは、会社の採用面接においてはあまり好ましくありません。

物静かだけど忍耐強くストレスに強いひと、控えめだけどサポートする能力に長けているひとなど、第一印象だけではわからない部分もあります。

面接官は面接での質問を通し、応募者の持つ能力を見極めるためにも、初めの短時間の第一印象だけで合否を決めないように注意しましょう。

・タブーな質問や言ってはいけないことに気をつける
面接では、仕事とは関連性のない質問や発言に気をつけましょう。

特に、家族構成や宗教、偏った政治的思想など仕事とは関連性のないプライベートな質問や発言はタブーです。また、恋人の有無や容姿に関わることもセクハラと解釈されてしまうのでやめましょう。

まとめ

会社の面接では、面接官が応募者を見極めると同時に、応募者は面接官や会社を見極めています。特に転職経験のある中途採用面接では、応募者はひとを見極める能力をある程度持ち合わせています。

面接官は会社の顔として事前に準備を行い、面接当日は応募者に対して好意的に接することで、会社の魅力をアピールすることができ、よりよい人材を採用することにもつながります。

応募者が面接で本来の能力をアピールできる雰囲気づくりができるか、そして有能な人材を見極めることができるかは、面接官の腕にかかっています。

(画像は写真ACより)

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