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コロナウイルスに感染した時のペットの預かり先決めていますか?

先日の「自民党どうぶつ愛護議員連盟」から小泉環境相に、飼い主がコロナウイルスに感染した場合のペットの適切な取り扱いの要望もありました。感染したと思われる飼い主が、ペットを心配して入院をためらわないよう、あらかじめ預かり先を検討しておくことをお勧めします。
いち早く、東京都獣医師会より、「新型コロナウイルスに感染した人が飼っているペットを預かるために知っておきたいこと(Ver.2)」よりご紹介します。

1. 飼い主側が連れてくる場合
・濃厚接触している方は遠慮してもらう
・預かる人は、グローブ・マスク・エプロン・メガネなどを装着
・キャリーボックスに入れてきてもらう
・できれば、預かる側のキャリーボックスに入れ替える
・キャリーボックスが用意できない場合は、預かったキャリーボックスを次亜塩素酸ナトリウム液(0.05%)なので消毒する

2. 飼い主宅に赴いて預かる場合
・飼い主玄関前での引取時間を飼い主と預かり側で決める
・飼い主は、引取時間までに、キャリーボックスの中に入れておく
・預かり側は、マスク、手袋、メガネ、ガウン等、大きなビニール袋3枚用意
・車で移動する場合には、キャリーボックスをのせるスペースに、ビニールシートを敷いておく
・飼い主宅に到着したら、預かり側は、上記の防御具を装着する
・預かり側は、玄関に行く前に、到着を電話で知らせる
・飼い主は、直接顔を合わせて話しをしないよう、ペットの入ったキャリーボックスを玄関前に置く
・預かり側は、キャリーボックスを預かり、飼い主の敷地から出た後、地面に置いてキャリーボックスの持ち手、外回りを消毒液を含んだ布で拭く
・上記消毒後、防御具を脱ぎ、ビニール袋を二重にして入れ、手指を消毒する
・キャリーボックスの上にもう1枚のビニール袋を緩くかぶせ、その上から持って、キャリーボックスに触らないように注意して車まで運ぶ
・車内のビニールシートを敷いた所にキャリーボックスを置く。その際、ペットがビニール袋で窒息しないよう注意する

3. 預かった後、シャンプーをする
・マスク、グローブ、エプロン、メガネを装着し、可能であれば屋外で行う
・屋内の場合は、ビニールシートで覆う等、後での消毒しやすい環境を作っておく
・まず毛をお湯でよく流し、シャンプー剤を使う前に体を振らせないように注意する
・よくすすぎ、ドライヤーで乾かす
・すべて終了したら、防護に使ったもの外し、洗濯をする。

4. シャンプー後
・体表のウイルスは除去されているか不活化しています
・ウイルスは保有しているかもしれないので、キスやお皿等の共有はしない
・14日間は隔離し、その場所は次亜塩素酸ナトリウム(0.05%)等で消毒

5. 猫の場合
・シャンプーの前に詰め切りをし、エリザベスカラーを装着し防御
・シャンプーが無理ならば、クロルヘキシジン水(0.05%)で体を拭いても効果的で、その際はエリザベスカラーで猫が舐めないように注意
・糞便の取り扱いにはマスクやグローブを使用

更に、ペット保険のアニコム損保を子会社に持つアニコムホールディングス株式会社が実施しております、コロナ感染者のペットを無償でお預かりする「#StayAnicom」プロジェクトもご紹介します。
新型コロナに感染してしまった飼い主さまの為のサービスで、アニコムの保有する施設の一部を開放し、飼い主が隔離施設で生活する間や入院の間、そのペットを無償で預かってくれるとのことです。お預かりの間は、アニコムの獣医師を中心とした社員有志がお世話をしてくれるそうです。
ペットを飼っている一人として、一緒にいられるような行動を今は取ることが一番大切かと思いますが、万が一感染してしまった場合には、このような互助活動をしてくださっている方がいることを思い出し、悩む前に相談してみてはいかがでしょうか。

参考:公益社団法人東京都獣医師会 新型コロナウイルスに感染した人が飼っているペットを預かるために知っておきたいこと(Ver.2)
https://www.tvma.or.jp/public/items/1-20200424.pdf
アニコムホールディングス株式会社 コロナウイルスに感染した人のペットを救うプロジェクト #stayanicom
https://www.anicom.co.jp/release/

 

 

川崎事務所 中川

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