経営者としての務め!従業員の健康管理・サポートは確実に
企業運営は、従業員があってこそ!
健康管理は自己責任といわれることもありますが、企業において従業員は大切な戦力であるため、円滑に企業を運営することを考えると、経営者や人事の担当者が率先して従業員の健康を管理することは必要不可欠といえます。
従業員の健康について対応するためにも「健康診断」や「ストレスチェック」を活用しましょう。
企業が従業員の健康を管理すべき理由は?
企業が従業員の健康を管理すべき理由は、従業員の心身が健康であることにより、企業運営が円滑化するためです。
従業員が健康な状態で勤務を行うことは当たり前のように感じられますが、従業員が風邪を引いて会社を休んだり、あるいはストレスによる精神的な不調で満足に仕事を行えなかったりした場合などは、業務に支障が生じてしまい、ときには業務に遅れが発生することもあり得ます。
健康なときほど、健康のありがたみを感じにくい一方で、健康を損なってしまったときほど、健康のありがたみを実感しやすいものです。
つまり、普段から健康について気を配ることは大切なことといえますが、日常的には健康について意識する機会が少なく、健康維持に対する意識を従業員に一任しても、従業員の健康維持は期待しにくい状態といえます。
そのような状態を防ぐためにも、企業側が従業員の健康を管理することが重要といえるのです。
身体の健康チェックとして「健康診断」を実施
企業が従業員の健康を管理する手段として、健康診断の実施があげられます。労働安全衛生法第66条においては、健康診断の実施が義務であることが定められています。
事業者は、労働者に対し、厚生労働省令で定めるところにより、医師による健康診断を行わなければならない。
引用:電子政府の総合窓口 e-Gov 労働安全衛生法
健康診断を実施するメリットは、万が一自覚症状のない病気にかかっていたとしても、早期に発見できる点です。健康診断を受診した時点でなんらかの症状を発見できれば、その時点で治療を行い、症状を回復させることができます。
自覚症状のない病気を抱えている場合、症状が進行すると突然痛みや苦しさに見舞われることがあり、業務に支障が生じてしまうことがありますが、健康診断を行うことによって症状の早期発見が可能となり、日々健康な状態で業務に臨むことができるようになります。
心身の健康チェックとして有効な「ストレスチェック」
また、従業員のメンタルヘルスを良好な状態に保つ手段として、ストレスチェックの実施があります。
ストレスチェックは、従業員が50人以上いる事業所において義務づけられているもので、メンタルヘルスの不調を未然に防ぐために実施されています。
ストレスチェックの質問票に回答することでストレスの状況をチェックできるほか、ストレスの状況によっては医師の診断を受けることも可能であり、医師と相談のうえ、従業員が企業に対して勤務時間の短縮、または一時的に休職を申し出る場合もあります。
企業がストレスチェックを実施することによって、従業員はメンタルヘルスの不調を早期に発見できるうえに、早い段階で不調を改善しやすくなります。
メンタルヘルスの不調は自分自身ではなかなか気がつきにくいこともあり、知らず知らずのうちに心身の不調が進行してしまう場合もあります。業務に支障が生じてしまう状態を防ぐためにも、ストレスチェックの実施が効果的といえます。
経営者の務めとして、従業員が働きやすい環境を保つことがありますが、従業員の健康を管理し、日々意欲的に業務を行える状況を保つこともまた、重要な務めです。
従業員の心身の不調を未然に防ぐためにも、健康診断やストレスチェックは定期的に実施し、従業員の健康をサポートしていきましょう。
(画像は写真ACより)