経営者や上司こそ気に掛けたい!職場内の人間関係トラブル
人間関係のトラブルで社員が離職することも
企業においては「いかに売上や利益を伸ばすか」ということを重視しますが、売上や利益の上昇を拒む原因となりやすいのが、「職場内の人間関係トラブル」です。
人間関係のトラブルが発生すると、業務の効率性が低下してしまうだけでなく、社員の離職にもつながりかねません。働きやすい環境を維持するためにも、人間関係のトラブルが発生しにくい状況を維持しましょう。
職場で発生するの人間関係のトラブルは?
職場においては、人間関係が悩みの種となることがありますが、職場で起こる人間関係の主なトラブルとしては「いじめ」、「セクハラ」、「パワハラ」などがあります。
なぜ、職場で人間関係のトラブルが発生してしまうのか、ということについて考えてみると、以下のことがあげられます。
・仕事相手が自分自身と合わない
・社内のコミュニケーションが不足している
・社員の多くがストレスを抱えている状態
・社員の能力が低い(いじめ、パワハラの原因)
・社員自身が立場をわきまえていない(セクハラ、パワハラの原因)
人間関係のトラブルが発生する要因についてあげてみましたが、特にトラブルの原因となりやすいのが、「コミュニケーションが不足している」という点です。
なぜなら、コミュニケーションが不足している状態で業務を進めてしまうと、業務の仕上がりが中途半端となってやり直しをしなければならない場合があり、それによってストレスを感じる社員が増えてしまうためです。
ストレスが強くなるほど、相手に対して強い口調で批判したり、あるいは強い態度で接したりすることがありますが、立場の低い人や自信がない人に対しては、より強い口調で接してしまうこともあります。
このような行為を上司が部下に対してすればパワハラとなり、同僚同士の場合はいじめにつながってしまうこともあるのです。
人間関係のトラブルを防ぐ対策は?
職場の人間関係を改善するための対策としては、「風通しの良い雰囲気」とすることが効果的といえます。
風通しの良い雰囲気の会社は、上司が部下に対してコミュニケーションを積極的にとる傾向がみられるため、部下もコミュニケーションをとりやすい雰囲気であることが特徴的です。
また、規模がさほど大きくない会社であれば、社長から社員に対してコミュニケーションを積極的にとることが、社内の風通しを良くするという面からみると有効といえるでしょう。
そのような良好な雰囲気の職場であったとしても、社員の中には、職場の人間関係のトラブルに巻き込まれている場合があります。
社員自身が人間関係のトラブルを解決できないと感じる場合は、現在の人間関係を一旦リセットすることも一つの方法となります。
企業の規模が大きい場合は、他の部署への異動願を出す方法があるほか、やむを得ない場合は会社の退職も検討した方が良いでしょう。
これらの行為は、いわば人間関係の「断捨離」といえますが、職場の人間関係でつらい思いをして心身に支障をきたしているような状態であるのならば、人間関係のリセットはやむを得ないといえるのではないでしょうか。
ただし、人間関係だけが原因で会社を辞める場合、次の会社に転職したときも同じように人間関係で悩む可能性も十分に考えられます。
転職をするのであれば「自分はどんな仕事に打ち込みたいのか」ということや、「どんなことを目標として仕事に取り組みたいのか」ということなど、業務に取り組むにあたって、自分自身の中の基準を明確にしておくことが大切です。
職場内の人間関係トラブルが発生すると、社員が働きにくいと感じるだけでなく、業務の効率性が低下して売上の低迷にもつながりかねません。
働きやすい環境を保ち続けることが、人間関係トラブルを抑えるためには有効な手段といえるでしょう。
(画像は写真ACより)