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面接だけではない!新卒採用に必要な3つの業務とは?

政府は2020年以降、企業に新卒採用のスケジュールや時期を指定する「採用選考に関する指針」を策定しないことが決定しました。2021年3月卒業予定の学生には、混乱を防ぐために通年通りの採用が求められていますが、それ以降は企業が独自に採用活動を行うことになります。

今回は、2021年までに抑えておきたい、「新卒採用に必要な業務」について解説します。

新卒採用に必要な3つのステップ

新卒採用には以下の3つのステップが必要です。

1.学生を集める

2.応募してきた学生の中から採用する学生を選ぶ

3.入社までのフォロー

学生を集めるために必要な業務

まず、企業に入社する学生を集めるためには、求人サイトへの企業情報掲載や企業説明会の開催、合同説明会への参加が必要です。

当然ですが、採用したい学生像は企業によって異なります。また、他社と差別化できる点がなければ学生の印象に残らず、人が集まらない可能性もあります。よって自社に必要な人材を集めるためには、説明会や求人サイトの企業ページで、以下のことを的確に伝える必要があるでしょう。

・企業理念

・業務内容

・業務に必要なスキル

・入社してほしい人の人物像

・他社と差別化できる点

ただ、入社してほしい人物像を記載する際、年齢や性別を制限することは労働基準法や男女雇用平等法に違反する恐れがあるので、注意しましょう。

入社する学生を選ぶ際に必要な業務

入社希望の学生を集めた後は、エントリーシート(ES)や面接を通して、学生の適性や人柄、スキルを見極め、自社にふさわしい人材を採用します。多くの企業では、学生を採用する際、以下の過程で選考を行います。

1.エントリーシートによる書類選考

2.1次面接で学生の第一印象や志望動機を確認

3.2次面接で学生の意欲や人柄を確認

4.最終面接で自社にふさわしい人材か最終チェック

また、面接を行う際は学生とのスケジュール確認のすり合わせ、自社以外で面接を行う場合は面接会場の予約を行う必要があるでしょう。さらに、新型コロナウィルスの発生により、学生に直接会って面接するのが難しい場合は、オンライン上で面接するための設備を整える必要があります。

入社するまでのフォローで必要な業務

新卒採用が終わり、学生の内定が決まった後は、内定者のフォローを行う必要があります。なぜなら、現在は学生の数よりも企業が採用を希望している人数の方が多い、売り手市場だからです。

実際新卒学生の就活を研究している「就職みらい研究所」が2020年に発表したに就職白書によると、内定を出した学生の半数は、内定を辞退していることが明らかになりました。

上記の理由から、内定が決まった後、的確なフォローを行わないと、学生に内定を辞退され、他社に人材が流れてしまうリスクも否定できません。また、内定者のフォローは、入社後の労働意欲向上にもつながるというメリットも期待できます。 内定者のフォローの具体例としては次のようなものがあります。

・学生の不安を取り除くために、相談会の開催

・会社の雰囲気や業務を知ってもらうために、インターンシップや研修の開催

・社員や内定者同士の親交を深めるために懇親会の開催

ただ研修や懇親会の際、学生に対して横柄な態度をとったり、威圧感を与えたりする先輩社員がいると、学生が内定を辞退するリスクがむしろ高くなってしまいます。内定が確定した学生と接する際は、くれぐれも丁寧で礼儀正しく、優しい態度で接するよう心がけましょう。

まとめ

「採用選考に関する指針」がなくなることにより、自由化が進む新卒採用。それに伴い、今後は企業ごとにスケジュールや採用方法が大きく異なっていくでしょう。今回は、新卒採用に必要な業務について解説しました。人事部の人や新卒採用業務に携わる機会のある人は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?

(画像はぱくたそより)

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