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快適な職場環境つくり。「疲労回復支援施設」とは

経営者がオフィスを設計する際に、好きなようにレイアウトしても良いというわけではありません。

日本には労働安全衛生法があり、この法律を受けて定められている快適職場指針のもと、従業員が快適に働きやすい職場環境を整えるように義務付けられています。

従業員が働きやすい職場環境を整えるための1つに、オフィスに疲労回復支援施設などを充実させることがあげられています。

では、具体的に疲労回復支援施設とは具体的にどのようなものであるのか詳しく見ていきましょう。

疲労回復支援施設とは

疲労回復支援施設とは、オフィスの規模に関わらず、疲労やストレスを効果的に癒すことを目的に設備・整備された施設のことです。

企業に勤めるサラリーマンにとって、オフィス内で過ごす時間は人生の大部分を占めます。

そのため、業務には直接には関係はありませんが、業務以外の施設を充実させることは従業員が働きやすい職場環境づくりをするうえで、重要なポイントになってきます。

似たようなもので福利厚生施設がありますが、福利厚生施設は法で定められて設備されているわけではなく、経営者や会社としてのサービスとして設けられている場合が多いです。

一方、疲労回復支援施設は日本がその必要性を認めて設置を求めて設備された法定施設であるという違いがあります。

では、従業員が働きやすい職場環境を整えるうえで、重要な役目をになっている疲労回復支援施設にはどのような施設が含まれるのかを見ていきましょう。

疲労回復支援施設の例

疲労回復支援施設には、おもに休憩室やシャワールーム、相談室などがあげられます。

休憩室は社員が仕事の休憩時間などの仕事の合間に、飲食や雑談、仮眠などを通して息抜きするためのスペースとしての役割を担っています。

昨今では、休憩室の快適化が進み、休むだけの休憩室から「リラクゼーションルーム」や「カフェ」をしつらえた休憩室を取り入れている会社が増えてきています。

シャワールームは特に、体を多く動かす機会が多い会社に整備されていることが多いです。

シャワールームがあることで、社員にとって作業が終わった後に、汗をさっぱりと流して気持ちよく帰宅できるというメリットがあります。

メンタルに負荷がかかりやすい職場であれば、精神面のサポートを目的に専門カウンセラーが居る相談室を整備していると社員にとって働きやすい職場環境になります。

疲労回復支援施設を充実させることで得られるメリット

・社員の生産性が向上する
オフィスは1日の生活において3分の1を過ごす場所です。

そのため、社員が能力を最大限に発揮し、良い仕事ができるようにサポートをするという意味でも疲労回復支援施設が充実し、オフィスが快適に過ごしやすい環境であることは重要です。

さらに、疲労回復支援施設が快適性とデザイン性を高く持っていれば、社員のモチベーションアップを促し、生産性の向上につながります。

・人材確保や流出防止につながる
近年、求職者が企業を選ぶ理由として職場環境が良いかどうかというのは優先順位が非常に高い項目です。

つまり、快適なオフィス空間を設けている企業であれば、自然と従業員満足度が上がるので人材確保・人材流出のリスクを軽減できる可能性が高くなります。

人材確保には求人広告や会社説明会など多大なコストと労力がかかります。

採用時にかかるコストのことを考えても、オフィスの快適性やデザイン性が備わった空間づくりが人材確保や流出防止につながるのであれば費用対効果は高いのではないでしょうか。

まとめ

今回は快適な職場つくりにある「疲労回復支援施設」についてご紹介いたしました。

上記でご紹介した疲労回復支援施設のほかにも、企業によってさまざまなバリエーションで会社に必要な形で疲労回復支援施設を設けています。

また、疲労回復支援施設は社員の声に耳を傾けながらその都度、設備・整備する必要性があります。

設備・整備にはもちろんコストはかかりますが、企業全体で見ても得られるメリットは大きいです。

より良い会社つくりをしていくうえでは、社員が求める実用性の高い疲労回復支援施設を充実させることは非常に重要なポイントです。

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