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地方税お支払いサイトを使ってみた 〜電子納税のすすめ〜

2023年4月1日より、地方税共同機構が運営する「地方税お支払サイト」がスタートしました。

開始にあたり、PCdeskからの納付方法にクレジットカード納付が追加されたほか、納付書に共通QRコード(eL-QR)が付されるようになり、スマホアプリでの決済で納付ができるようになっています。

また固定資産税(償却資産税)と自動車税など対応できる税目も追加されました。
(地方税共通納税システムの対象税目及び納付方法の拡大について | 東京都主税局 (tokyo.lg.jp))

なお、地方税お支払サイトの開始を待たず、大手銀行からは2022年4月1日以降、窓口における一部の地方公共団体の納付書を使用した税公金収納業務について順次、取扱を終了することがアナウンスされていたことをご存じの方もいらっしゃると思います。

これにより引き続き受付はしてくれますが、取扱可能な金融機関への取次ぎで手数料が発生する自治体が増えてきました。
(窓口における一部の地方公共団体の納付書を使用した税公金収納業務の取扱終了について | みずほ銀行 (mizuhobank.co.jp))

これまでは専ら銀行の窓口で納付していましたが、コロナ禍で事前予約制となるとともに窓口・人員の縮小や一回の受付件数の制限により、時間がかかるだけでなくますます不便を感じるようになりました。

そこで早速、地方税お支払いサイトを利用したところ、数人がかりで半日かかっていた約70件の法人地方税の申告納付を私だけで約1時間で完了できたのです。

固定資産税や自動車税など複数の自治体にまたがる多くの納付書のeL番号を入力することで、一つのペイジー情報にまとめて一括で納税でき、ATMやインタネットバンキングの手続きが大幅に軽減できました。

この手続きも窓口納付と比較して半分以下の作業時間で済んだはずです。

振替納税と異なり、資金繰りに合わせて納税のタイミングを選べることや、期限までに猶予が無い場合でも焦らず手続きできることもメリットではないでしょうか。

個人としてもスマホアプリで自動車税を納付してみましたが、金融機関やコンビニに足を運ぶことなく、土日祝日や時間に縛られることもなく手続きできる電子納税はとても重宝しています。

ただし、クレジットカード納付では国税・地方税共に納税額に応じて手数料がかかりますのでご注意ください。
(国税クレジットお支払サイト (noufu.jp) システム利用料試算 | 地方税共同機構 クレジットカード納付サイト (f-regi.com))

なお、地方税共通納税システムの利用には、利用者IDが必要です。

法人税等の申告を電子で行っている場合は、すでにIDがありますのでコンパッソ担当者にお問い合わせください。

渋谷事務所
弘中 孝一

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