社員にとって嬉しい福利厚生!人気が高いのはどんな項目?
会社の福利厚生を利用すれば、生活費の負担が軽減!
会社の福利厚生は、ライフスタイルが多様化している現在ではその種類が徐々に増えていますが、中でも根強い人気を誇るのは「住宅手当」や「昼食補助」です。
これらの人気が高い理由としては、「食」や「住」の分野であり、生活費に占めるウエイトが高いことが考えられます。「食」や「住」に関連した福利厚生を利用することによって金銭の負担が軽減できますが、そのメリットこそが人気の秘訣といえます。
会社の福利厚生で良いものは「住宅補助」
人材派遣・人材紹介のマンパワーグループは2015年に「会社の福利厚生として良いと思うもの」「実際にあった福利厚生でよかったと思うもの」をテーマとした調査の結果を発表しました。
調査の対象は、仕事をしている、あるいは仕事の経験がある18歳以上60歳未満の男女972人です。
「会社の福利厚生として良いと思うものは何ですか?」という問いに対し、最も多かったのは「住宅手当・家賃補助」、2番目に多かったのは「食堂・昼食補助」となりました。
住宅手当・家賃補助が人気の理由としては、家賃や住宅ローンが生活の負担になっていることが考えられます。
家賃や住宅ローンは、家計の出費の中で大きな割合を占めていることが多いですが、会社から福利厚生として補助が出れば、家計の負担が軽減されるメリットがあります。
福利厚生としての住宅補助は、家賃や住宅ローン支払額の一部を補助するケースがほとんどですが、それでも家計の負担軽減には大きな役割を果たしています。
あって良かったと思う福利厚生は「昼食補助」
次に、「実際にあった福利厚生でよかったと思うもの」の問いについて最も多かった回答は「食堂・昼食補助」となり、2番目に多かったのは「住宅手当・家賃補助」となりました。
参考:マンパワーグループ 調査データ
https://www.manpowergroup.jp/
昼食代は、1日あたりでみるとさほど大きな金額にはならないものの、1か月単位でみた場合、まとまった額になってしまいます。
新生銀行は2019年6月、「2019年サラリーマンのお小遣い調査」の結果を発表しましたが、それによると、男性会社員の昼食代は555円とのことです。
参考:新生銀行 2019年サラリーマンのお小遣い調査
https://www.shinseibank.com/
仮に、1か月のうち20日間勤務したとすると、昼食代が555円であれば1か月の昼食代は1万1100円となり、少ない小遣いでやりくりしているサラリーマンとしては、負担に感じてしまうことでしょう。
その点、昼食代が会社負担となれば、負担が軽くなるだけでなく、普段よりも昼食にお金をかけることもできるため、モチベーションのアップにつながることも期待されます。
「食」や「住」など、日々の生活に関連する項目が人気
会社の福利厚生で、社員にとって人気の高い項目についてまとめてみると、「食」や「住」など、日々の生活に直接関連する項目が上位にあることが分かります。
「食」や「住」は、生活していくうえで必要不可欠なものであるうえに、1か月単位でみると、まとまった額の出費が発生します。
毎日の生活においては、「食」や「住」は大きなウエイトを占めていますが、会社から住宅補助や昼食補助が出れば、生活費の軽減が可能となります。このことが福利厚生の中でも住宅補助や昼食補助の中でも人気が高い理由といえるでしょう。
なお、福利厚生の種類は、ライフスタイルの多様化から増加の傾向にあります。
一例をあげると人間ドックの補助費用やレジャー施設の割引制度のほか、資格取得の費用補助などがありますが、さまざまな種類の中から選べることは、社員自身にとっても嬉しいと感じられるのではないでしょうか。
(画像は写真ACより)