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男性の育児参加を促進する「イクメンプロジェクト」とは?

男性の育児参加は、少子化問題解決のきっかけに

現在の日本における問題の一つに「少子化の進行」があります。共働きの家庭では、夫婦とも毎日の仕事が忙しいこともあり、育児になかなか手が回りにくいのが現状です。

その対策として、厚生労働省では「イクメンプロジェクト」を実施しており、男性も育児を行いやすい環境づくりに取り組んでいます。

イクメンプロジェクトとは?

イクメンプロジェクトとは、男性の積極的な育児参加をうながすプロジェクトのことで、厚生労働省が2010年度より実施しています。

「イクメン」とは、「育児をするメンズ」の略語で、子育てに積極的に関わる男性を指します。

イクメンプロジェクトは、少子化対策の一環として立ち上げられましたが、プロジェクトの目的は、男女ともに育児をしやすい環境づくりをめざすことです。

それを実現するためには、育児に対する女性の負担を軽減する必要があり、男性が積極的に育児に取り組める環境づくりが求められています。

なお、イクメンプロジェクト事務局では、育児に関するイベントを定期的に開催しており、男性に対し、育児に対する理解を深める機会を提供しています。

同事務局で開催しているイベントについては、以下を参照してください。

参考:厚生労働省 
イクメンプロジェクト イベント情報
https://ikumen-project.mhlw.go.jp/event/

育児休業取得率はどのくらい?

厚生労働省の調べによると、2018年度の育児休業取得率は、女性が82.2%であったのに対し、男性はわずか6.16%にとどまりました。

なお、男性の育児休業取得率は6年連続で上昇しており、2017年度と比較すると約1%上昇しています。

参考:厚生労働省 
平成30年度雇用均等基本調査(速報版)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05049.html

子育てサポート企業を認定する「くるみんマーク」

現状、男性の育児休業取得率は低水準にとどまっていますが、その状況を解決するための対策として、厚生労働省では、「子育てサポート企業」を対象とした「認定マーク」の制度を設けています。

子育てサポート企業としての認定を受けた企業に対しては「くるみんマーク」と呼ばれる認定マークを、優良な子育てサポート企業に対しては、「プラチナくるみんマーク」と呼ばれる認定マークが授与されます。

企業がこれらの認定マークを受けるためには、厚生労働省が定めた認定要件を満たしたうえで、申請を行う必要があります。

これらの認定マークを受けられるメリットは、子育てに対して理解のある企業であることをアピールできることです。それによって、人材を確保しやすくなる効果も期待できます。

また、これらの認定マークを受けた企業は、厚生労働省のホームページに企業名が掲載されます。

参考:厚生労働省 
くるみん認定及びプラチナくるみん認定企業名都道府県別一覧
https://www.mhlw.go.jp/

イクメンを推進した企業の事例を紹介 大和ハウス工業

イクメンプロジェクトにおいては2013年から、男性が仕事と育児の両立を実現し、なおかつ業務の改善を達成した企業を表彰する「イクメン企業アワード」の制度が設けられています。

ここでは、2018年に住宅・建設・不動産業界で初となる「イクメン企業アワード」のグランプリを受賞した大和ハウス工業の事例を紹介します。

同社では、家事における余計な作業を増やさないことを目的として、戸建住宅の「家事シェアハウス」を開発しました。

家事において負担になりがちなことは、使い終わったティッシュの箱を取り替えることや、洗面所にかかっているタオルを取り替えることなど、こまごまとした作業を数多くこなさなければならないことです。

このような家事は「名もなき家事」と呼ばれていますが、名もなき家事は夫や子供が行わず、妻がそのほとんどを処理することが多いため、家事における妻の負担が増えてしまうことになってしまいます。

それを解決するために開発された「家事シェアハウス」について、散らからない仕組みの一例を説明すると、玄関に家族一人一人の専用ロッカーが設けられていて、玄関が靴で散らからない仕組みになっています。

また、リビングまでの通路沿いには上着を収納するスペースが設置されているので、リビングはきれいな状態に保たれます。

家事の負担が自然と軽減される仕組みが評価され、同社は、男性が育児や家事に積極的に参加することを表彰した「理解促進部門」を受賞しました。

参考:大和ハウス工業 ニュースレター
https://www.daiwahouse.com/

現在、育児は女性が主体で行われていますが、一人で育児を行うよりも、夫婦が協力し合いながら育児に取り組むことが、子育てにおいては大切なことといえるのではないでしょうか。

(画像は写真ACより)

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