新入社員の配属先の決定方法は?
新入社員の配属先はいったいどのように決定するのでしょうか?
配属先を決定するのは、その多くが人事部や採用担当者によるものであり、決定方法は様々です。
では、配属先はどのように決められているのでしょうか?
今回は、新入社員の配属先の決定方法についてご紹介します。
配属先の決定方法①人員配置によるもの
人事部は、各部署の社員の年齢分布、仕事量や残業時間、利益などを細かく分析し、適正な配置人数を算出しています。そして、各部署が希望する新入社員の人数を申請してもらい、適正であれば新入社員を配置します。
人事部が事前に新入社員の素質を見極め、その部署に適していると判断すれば、新入社員の配属先を決定します。
人員不足の部署に配属したり、新入社員が経験を積むために、まずは誰もが最初に配属される部署に配属されたりするなど、会社や組織の都合によるものもあります。
配属先の決定方法②新入社員の適性によるもの
配属先は、入社試験の際の履歴書や面接で、新入社員の大学での専攻科目やこれまでの経歴を考慮して、入社前にすでに決まっている場合があります。あるいは新人研修の中で、性格や特技を考慮してから配属先を決めることもあります。
いずれも人事部や役員は、新入社員が働きやすい環境を考慮して配属先を決定しています。面接時のアピールや希望配属先も考慮しますが、やはり「適性」が判断材料として優先されます。
新入社員が希望している配属先ではなかったとしても、現在の自分がふさわしいと思われている仕事であり、自分の成長のために必要な仕事であるという志が重要です。
配属先の決定方法③通勤時間の考慮によるもの
勤務地が複数ある場合、新入社員の自宅を考慮した配属先に決定することもあります。勤務地周辺に土地勘があったり人脈があったりすることは、大きな強みとも言えるでしょう。
また、交通機関や車での通勤が可能であるか、引越しの必要があるかなども考慮します。自宅と勤務地が離れており、通勤が困難であると判断された場合は、引越しが必要になります。
その際人事部は、新入社員に自宅を離れることが可能かを早めに知らせましょう。
配属先の決定方法④新入社員の希望によるもの
新入社員にとって最も嬉しいのが、やはり希望した部署への配属です。
しかし、実際は希望した部署に全ての新入社員が配属されるとは限りません。入社とは組織の一員になることであり、会社が最大限の利益を生み出すための人員配置であることを忘れてはいけません。
新入社員が希望した部署に配属されることは、本人の意欲向上につながり、新入とは思えないほどの力を発揮してくれるかもしれません。そのため「新入社員の希望」を配属先決定の理由にすることも1つの方法です。
希望した配属先にならなかった場合
新入社員はこれから入社する会社に対し、輝かしい未来と成功する自分の姿を想像して、勤務初日を迎えます。自らが志望する職種であるからこそ選んだ会社にも関わらず、希望した配属先でなかった場合は、少なからず不満を抱くことでしょう。
しかし、仕事をしていく上で「やりたい仕事」と「できる仕事」と「やるべき仕事」は必ずしもイコールではありません。
人事部や役員は長年、新入社員を見続けています。配属先は、現在の自分に適している、または今後の成長のために必要だと判断された部署なのです。新たな才能が開花されるチャンスであり、これまでにはない経験を積める良い機会だとポジティブに捉えましょう。
またそんな新入社員を、上司や先輩は大きく成長させ、安心して仕事ができるように全面的にフォローしていくことが重要です。新入社員の管理は上司や先輩の仕事であり、人事部だけの仕事ではないことを理解しておきましょう。
まとめ
今回は、新入社員の配属先の決定方法についてご紹介しました。
各社の経営方針や形態によって、新入社員の配属方法は様々です。ポイントは新入社員の配属先の決定は、会社が最大限利益を生み出すために必要な人員配置であるということです。
人事部や経営側は、適正な新入社員の配属先決定と新入社員のフォローや管理を行うことが重要です。また配属先が決定した新入社員は、配属された部署で先輩や上司の力を借りつつ、自身を成長させていきましょう。
(画像はPixabayより)