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リーサス(RESAS)とは何でしょうか?

【リーサスとは何?】
リーサス(RESAS)とは、Regional Economy Society Analyzing Systemの頭文字を取って略したもので、地方公共団体の様々な取組を情報面から支援するために、内閣官房の「まち・ひと・しごと創生本部事務局」が提供する産業構造や人口動態、人の流れなどを集約して可視化する地域経済分析システムです。地方創生の実現に向けて、その地域の「現状と課題」を客観的なデータで把握できるシステムです。地方創生とは、東京一極集中を是正し、地方の人口減少に歯止めをかけ、日本全体の活力を上げることを目的とした政府が掲げる一連の施策ですが、リーサスはその施策のひとつであり、少子高齢化が進行する現在の日本で、地方を活性化して日本の未来を明るくするためのツールと言えます。

【リーサスで把握できること】
リーサスを用いて把握できることの例として、企業数・雇用・売上で地域を支える産業が把握可能になる「産業マップ」、自治体の生産・分配・支出におけるお金の流入と流失が把握可能になる「地域経済循環マップ」、どこからどこに人が来ているか把握可能になる「観光マップ」、人口推計・推移により地域の少子化と働き方の関係が把握可能に医なる「人口マップ」、飲食料品や日用品の購入可能金額・購入点数の商品別シェアが把握可能となる「消費マップ」等が挙げられます。

【ローカルベンチマークでの活用】
具体的な利用方法は、ローカルベンチマークの第一段階として、地域の経済・産業の現状と見通しの把握においてリーサスを活用します。ローカルベンチマークについては2017年11月10日のコンパッソブログで取り上げていますが、地域企業の経営診断の手法で、企業の経営者等と金融機関、支援機関との対話を深めるツールとして使われることを目的とするもので、地域の経済・産業の視点(第一段階)と個別企業の経営力評価の視点(第二段階)の2つから構成されます。
この第一段階でリーサスを用いて地域の産業構造、経済循環の状況、賃金・雇用の状況、地域企業が属する産業の財務情報等を分析します。ここで地域の経済・産業の現状と見通しの把握ができた後は、重点的に取り組むべき産業に属する個別の企業の経営力評価と経営改善に向けた財務評価及び非財務情報の収集による事業性の評価を実施します。

少しでも興味を持たれた方は、まずはリーサスのホームページ https://resas.go.jp から入って実際の画面と操作を体験されたらいかがでしょうか。

参考:経済産業省 資料 ローカルベンチマークにおけるRESASの活用について https://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/sansei/local_bench/pdf/001_s03_01.pdf
内閣府 資料 そうだったのか!RESASでわかる私たちの地域
川崎事務所 鈴木 律雄

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