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災害時、自宅での避難生活可能ですか?

 危機はいつやってくるか分かりません。災害などの危機に備えて、何か実践されていますでしょうか?
横浜市の地域防災拠点運営委員と横浜防災ライセンス取得の経験から少し一緒に考えていきたいと思います。
 
 まず、みなさんが被災した時の避難する防災拠点を知っていますか?
できれば、そこ主催の避難所訓練に参加してみてください。(良く聞く防災訓練とは別で開催されています) いかに避難所に備蓄しているものが少ないことや体育館での寝泊まりが大変かを体験して、そこから自宅で避難生活ができる準備をしようと気づくきっかけになればと思います。
 
 それでは、自宅で避難生活をするため準備するものですが、今回は私自身が気が付いたお勧めです。
<水> 給水車は都心部での被災の際は、病院や福祉施設を優先し、私たちのところにはすぐに来ないと考えておくことが大切です。そのため、行政では1人1日3リットルを3日分備蓄しておくことを推奨しています。私は4人家族なので、3リットル×3日×4人で36リットル目安です。20リットルのポリタンク二つを交代でお風呂に利用し40リットル、それに横浜市水道局で販売している水缶(350ml24本入り1,200円、5年保存)を2ケース備えています。水道水はポリタンクでできるだけ空気と触れないように室内で保管していれば約3日飲めるということを、避難所訓練にて教えてもらって実施しています。
 
<非常用トイレ> これは私自身盲点でした。自宅で水が流せる場合でも、どこかで下水道管が壊れていた場合、そこから糞尿が流れ出します。震災時は流さないようにすることも大切です。そこで凝固剤等がセットになっている非常用トイレを是非用意しておいてください。
 
<卓上コンロ> もちろん、燃料の用意も必要ですが、お湯を作れるだけでご飯を炊いたり、レトルト食品を暖めることもできます。レトルトを暖める水は、お風呂の汲みおきしておく水で十分です。貴重な飲み水で暖める必要もありません。非常食の準備も、今では、レトルト食品や缶詰など、通常の生活でも美味しいものが多いので、それを賞味期限を確認しながら利用していくと、保管場所も必要ありません。
 
 他に備えておいて便利なものは、それぞれの自治体にて、危機管理マニュアルが公開されていると思いますので、そちらを是非興味を持って、一度ご覧ください。普段の生活にも利用できて、かつ、非常時に使えるアイデアも多いようです。まずは、ひとつずつ準備をはじめてみませんか。
 皆さまの企業でも、是非職員の意識を高め、万が一、帰宅困難となり会社での避難生活も想定し、準備しておくことをお勧めします。
 
参考文献:横浜市安全管理局「いざというときに備えて」

川崎事務所 中川 斉

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