研修が必要なのは新入社員だけじゃない!優秀な管理職を育成する研修とは?
リクルートの調査によると、管理職に就いている人の68.7%は、業務に負担を感じていることが明らかになりました。特に最近は、マネジメント経験が無いまま管理職に就くことも多いため、経験不足から的確なマネジメントが行えず困っている人も多くみられます。
この問題を解決するには、実践的な管理職育成研修が必要です。今回は管理職に必要なスキルや優秀な管理職を育成するための研修内容についてご紹介します。
管理職に必要な3つのスキル
管理職には、以下の3つのスキルが必要です。
・人材の育成スキル
・社内の状況を把握するスキル
・業務目標を達成するスキル
まず管理職には、人材を育成するスキルが不可欠となります。人手不足が続く現在、企業にとって有能かつ即戦力となる人材を確保することは、長期的な課題です。管理職は新入社員の育成や、社員の長所を伸ばすことに注力し、企業全体の生産性を向上させなければなりません。
また、管理職には社員の人間関係やメンタル、体調を把握し、問題があれば改善するスキルも求められます。こういったスキルは、人間関係で悩む社員が離職するのを防ぐのに役立ちます。
平成30年に内閣府が作成した、子供・若者白書によると、新卒入社した社員のうち、55.6%は、人間関係や体調の悪化などが理由で、5年以内に離職していることが明らかになっています。離職率を下げ、社員が働きやすい環境を作るためにも、管理職には社員の状況を把握するスキルが不可欠です。
さらに、管理職は業務目標を達成するスキルが必要です。目標を達成するには、管理職が業務のプロセスを構築し、的確にマネジメントを行わなければならないからです。
有能な管理職を育成する研修内容
有能な管理職を育成するためには、前述した3つのスキルが身につくような研修内容にする必要があります。
まず、人材を育成するためには、現場で社員に実践的な業務を教えるOJTや、研修やセミナーで社員の育成を行うOff-JTについて学ぶ必要があります。また、社員の時間の使い方や仕事の順序を指導するタイムマネジメントを研修に取り入れれば、効率的に業務を遂行する人材を育成できるようになるでしょう。
次に、社員の状況を把握するスキルを身につけるには、社員の特性に合わせたコミュニケーション方法を学ぶのがおすすめです。この方法を学べば、コミュニケーションが円滑に取れるようになり、社員の状況をより詳細に把握できることがあげられます。
社内の問題を解決するためには、ロジカルシンキングを学ぶのも有効です。ロジカルシンキングとは、論理的な考え方を意味します。前述の考え方を身につけると、問題が起きた際、問題の本質や改善策を、客観的かつ論理的に導き出すことが可能になります。
最後に、業務目標を達成するためのスキルを身につけるには、PDCAサイクルや、自分のリーダーシップ特性について把握する必要があります。PDCAサイクルとは、計画を立て実行し、それについての評価や改善を行うサイクルのことを指します。PDCAサイクルを学べば、合理的かつ効率的に業務目標を達成できるようになります。
さらに自身のリーダーシップの特性について学べば、自身の長所や今後の改善点を明確にすることができます。
管理職育成研修はアウトソーシング可能
自社で管理職育成研修を行うのが難しい場合は、研修を外部委託することをおすすめします。研修を外部委託すれば、そのための準備時間を大幅に減らすことができます。管理職研修サービスを行っている企業には「リクルートマネジメントソリューションズ」や「SMBCコンサルティング」などがあります。
まとめ
今回は管理職に必要なスキルや、管理職研修で学ぶべき内容について解説しました。業務目標を達成し、即戦力となる人材育成を行うためには、企業に優秀な管理職が必要です。しかし、管理職に必要なスキルは、一朝一夕では身につきません。そのため、管理職に就く人に対して、有意義な研修を行うことが重要です。
(画像はぱくたそより)