新人研修の内容をご紹介!今後のビジネス環境に必要な研修とは?
新入社員を迎えるにあたり、新人研修はとても重要な業務の1つです。
「新人研修の内容は、具体的に何をすればいいのだろう?」
今回はそんな疑問にお答えすべく、新人研修の内容についてご紹介します。
新人研修の目的とは
・社会人としてのスキルを身につける
新人研修の目的は、社会人としての自覚やマナーを身につけ、即戦力のある人材に育てあげることです。
新卒の社会人であれば、ついこの間まで学生であっただけに、社会人としてのマナーやスキルをまだ習得していません。社会人として、また組織の一員としての自覚を持ち、ビジネスパーソンとして必要なスキルを、研修を通して育みます。
・即戦力を身につける
新入社員に少しでも早く即戦力として働いてもらうことも、新人研修の大きな目的です。
新入社員自らが実際に業務をこなして、成功体験をすることで、働くことにやりがいを感じ、モチベーションの向上につながります。また、どんどん仕事をこなしていけるようになると、会社での不安が軽減され、結果早期離職を防ぐことにもつながります。
新人研修の内容
では新入社員の内容について具体的にご説明いたします。
・自社の企業理念や事業内容の説明
まずは、自社を知ってもらうために企業理念や事業内容を説明し、しっかりと理解してもらいます。
会社としての方向性や目的、そして目標達成のために新入社員に期待することを伝えましょう。企業理念を説明する際は、可能であれば社長や重役が行うと、新入社員の志も高くなり、より効果的に受け止められることと思います。
また一方的に説明するだけでは、学生時代の講義や講演会のような雰囲気にもなりかねませんので、できれば新入社員1人ずつの名前を呼び、問いかけを挟んでみましょう。名前を呼ばれることで、自分も組織の一員であり当事者であるという意識を持たせることができます。
・ビジネスマナー研修
ビジネスマナー研修では、挨拶や言葉遣い、服装などを学んでいきます。また、電話応対やビジネス文書の書き方、「5W1H」や「3ム5S」などのビジネス用語、「報告・連絡・相談」などの業務報告の方法も身につけていきます。
ビジネスマナー研修は、社会人として信頼されるためのビジネスマインドを身につけるための、重要な研修です。
・コミュニケーション研修
コミュニケーション研修では、「話す力」「伝える力」を養います。
社内外を問わずビジネスの現場では自らの考えをまとめて、相手に伝えることはとても重要です。
そして同時に「聞く力」も鍛えます。
相手が何を伝えようとしているのかを聞きとる力、それに対して自らの意見を正しく伝えられるといった対人力を育むために、コミュニケーション研修を行います。
・ITスキル研修
最近の若者は、スマホやパソコンなどのIT機器によく慣れています。しかし、個人情報や社内の機密情報など、ITセキュリティや情報モラルについては不慣れな部分もあると考えられます。
また、昨今の社会情勢によりテレワークを取りいれる企業も多く、ビジネスソフトの取り扱い方に慣れておく必要があります。日々変化するデジタル技術や情報に柔軟に対応できるよう、ITスキル研修はぜひ取りいれたいところです。
・実践的な研修
新人研修後、スムーズに業務に取り掛かることができるような実践的な研修を行います。
現場での実践的な研修を行う前に、実際の現場業務を想定したロールプレイを行うと、新入社員の心理的負担を減らすこともできるので、ぜひ取りいれてみましょう。新卒社員であれば、電話応対や接客業務。既卒社員なら即戦力として業務を任せられるレベルにまで仕上げられることが望ましいです。
新人研修の重要ポイント
・新人研修を終えることがゴールではない
新入社員はみんな新人研修を受けるもの、といった形式的な新人研修では、目的意識がなく時間やコストが無駄になってしまいます。
新人研修を終えることをゴールにするのではなく、新人研修を終えて実際に業務につくことがスタートであり、そのためには新人研修で何を学ぶかを明確にする必要があります。
新人研修では、新入社員に「1年後にどうなりたいか」や「将来のキャリア形成」など、目的意識を持ってもらえるような研修を行いましょう。
・個人のレベルに合わせる
新入社員といえど、個人のレベルはさまざまです。
新卒と既卒では、経験や知識も大きく違います。また得意分野も個人によってさまざまであり、苦手な分野が続けば新入社員としては不安に感じてしまいます。
事前に新入社員のレベルや得意分野を把握しておき、誰もが知識や能力を発揮できる場面を設けておきましょう。また苦手な分野があったとしても、グループワークや研修担当者で解決できるような研修にすることも重要です。
・フォローアップを行う
新人研修がゴールではないと述べたように、新人研修が終わったあとにフォローアップを行うことも重要です。
短期的なものであれば、その日の新人研修でわからなかった点や疑問について振り返り、素早くアプローチを行います。また、長期的なものでは、研修終了直後~3か月後に研修で学んだことが生かされているか、困ったことはないかなどを担当者や上司がヒアリングします。
研修後のフォローアップは、新入社員の離職を防ぐほか、研修の改善点はないかなど、今後の新人研修のカリキュラム作成にも役立てることができます。
まとめ
今回は、新入社員に新人研修を行う際の内容についてご紹介しました。
新人研修は、新入社員に「働くことの楽しさ」や社会人としての自覚、組織の一員としての目標を持ってもらうために行います。
決して形式的な研修ではなく、目的を明確にした新人研修を行えるような内容にすることが重要です。
(画像は写真ACより)