福利厚生をアウトソーシング。人気が高い3つのサービスチェック!
福利厚生を充実させて、優秀な人材を集めよう
労働者が不満を感じ、転職時に重視することの1つに福利厚生があります。パーソルテクノロジースタッフ株式会社の法人向け福利厚生型家事シェアサービス「ショコラ(share of co life)」が2016年11月に実施した、「働く」「福利厚生」「家事代行」に関する意識調査によると、東京・神奈川・千葉・埼玉在住で就業中の20歳から59歳の男女505名のうち19%が現在の福利厚生に不満があると回答しています。
とはいえ、自社で福利厚生を充実させるのはなかなか難しいものです。そのため、優秀な人材の確保や、社員の満足度を高めるために、福利厚生をアウトソーシングする企業が増えています。
福利厚生制度には2種類ある
福利厚生制度には「法定福利」と「法定外福利」の2種類があります。「法定福利」とは法律で規定されている福利厚生制度で、健康保険や厚生年金保険などの「社会保険料」、児童手当拠出金の納付などがあります。法律で一律に義務づけられているため、企業によって差が出ることはありません。
一方、「法定外福利」は企業が従業員のために提供する福利厚生サービスで、社宅の提供やレクリエーション費などがあります。会社選びで福利厚生を重視するといった場合、一般的に「法定外福利」を指します。企業が任意で提供するサービスなので、外部要因に左右されやすく企業によって大きな差が出ます。(参考:JTBベネフィット)
次に、福利厚生アウトソーシングサービスにはどのようなものがあるのかチェックしていきましょう。
健康増進や育児支援が充実している「福利厚生倶楽部」
株式会社リロクラブが提供している「福利厚生倶楽部」は、契約企業のうち77.8%が従業員100名未満の中小企業です。
宿泊、グルメ、レジャー、自己啓発などのサービスをお得に利用でき、働くママのためには「一時保育補助制度チケット300」や「月極保育補助制度」などを用意しています。ペットのお世話や給油カードなど、生活を快適にするユニークなサービスもあるので、ホームページでチェックしてみると良いでしょう。
従業員の要望や予算に応じてカスタマイズできる「WELBOX」
「WELBOX」は株式会社イーウェルが提供しているサービスで、旅行や健康増進、介護、エンタメなど多岐にわたメニューを会員価格で利用することができます。人間ドックが10%OFFの価格で受けられたり、訪問介護の入会金が無料になったりするなどのサービスがあります。
内定者が利用できる「WELBOX for Freshers」を無料で付けることも可能です。
利用しやすい「ベネフィット・ステーション」
「ベネフィット・ステーション」は、株式会社ベネフィット・ワンが提供しており、企業の規模を問わず、11,180社に導入されています。旅、レジャー、エンタメ、グルメなどのメニューが充実しており、豪華賞品や限定価格や無料で手に入る大抽選会など、特別企画も用意しています。
法定外福利は全従業員対象が原則
福利厚生にかかった費用を「法定外福利費」として処理するためには、行う制度について全社員を対象にしなければいけません。たとえば、全社員が参加する納会や食事会は「法定外福利費」として処理することができますが、一部の社員だけが参加する場合は「法定外福利費」とは認められず課税対象となります。
また、過度と判断される支給は課税対象となるので注意が必要です。電車通勤で1ヶ月あたりの通勤手当が15万円を超える場合や、健康診断の費用を会社が従業員に手渡しする場合などは課税対象となります。(参考:RELO総務人事タイムズ)
まとめ
法定外福利厚生の充実は、社員の満足度を高め、優秀な人材が集まりやすくなる、離職者を少なくするなどの効果が期待されます。
資金が潤沢ではない中小企業であっても、アウトソーシングサービスを利用することで、大企業並みの制度を実現可能です。社員の要望や会社の資金を考慮し、自社に適したサービスを利用してみてはいかがでしょうか。
(画像はphoto ACより)