VPNって、なんでしょう
最近では、パソコンやスマホでネットワークに接続する機会が増えましたね。
特にWi-Fi環境が整備されて、旅行先でも、宿泊施設でのWi-Fiサービスはもはやあたりまえ。街中でも、カフェやコンビニ、公共機関などでも無料のWi-Fi環境を提供するところが増えています。
各通信会社も、無料Wi-Fiスポットを提供しているようです。
行先の経路検索をしたり、近くのお店をさがしたりするとき助かります。特に海外旅行の際には、海外ローミングは通信費が割高になりますので、街中のWi-Fi環境が整備されていると大変便利です。
昨今のインバウンドブームで、日本でも海外からの旅行者向けの公衆回線が徐々に整備されてきています。ただし、セキュリティに対する注意は欠かせません。誰でも接続できるということは、誰が自分のデータを覗き見ているかわからないということでもあります。
そんなとき、VPNを利用すると、安心してWi-Fiスポットを利用することができます。
VPN(Virtual Private Network:バーチャルプライベートネットワーク)とは、直訳すると仮想専用回線となります。
もともとはセキュリティ保護のために、離れた拠点間での通信にリアルな専用回線(Private Network)を引いて使用していました。ただし、それには非常にコストがかかる上に、いったんトラブルが起きると通信網が全く使えないというリスクもあります。
そのため、2000年代にブロードバンドが主流になると、ルーター機能などのテクノロジーを使って通信を暗号化し、仮想の専用回線を設けて重要な情報をやり取する技術が開発され、VPNとよばれています。主に企業の本支店間などの通信に使われることが多いようです。最近では、スマホなどプライベートな環境でもVPNアプリをインストールすることによって、セキュリティ対策をすることができるようになってきました。
通信速度が低下するとか、そもそもVPN自体の信頼性の問題など、デメリットもありますが、使い方によっては便利なツールになると思います。
セキュリティ対策に万全はありませんが、少し意識することによって、情報漏洩のリスクを回避することができます。せっかくのIT環境とテクノロジーの進歩、上手に利用したいですね。
横浜青葉事務所 業務4課 大西かおり