
飲食店繁盛セミナー メイキングレポート
弊社では飲食店オーナー様を対象とした「飲食店繁盛セミナー」を定期的に開催しており、私も講師を務めさせていただいております。
今回は、今年9月に開催したセミナーの内容に基づいて、常日頃から飲食店オーナー様にお伝えしたいと思っていることをご紹介します。
飲食店繁盛セミナーは、利益と税額の計算という従来の会計事務所のサービスからさらに一歩踏み込んで、飲食店経営をサポートしようという取り組みの一環です。目標利益を実現するにはどれだけの売上が必要かを把握し、不足している売上をアップするための具体的な販売促進策までご提案しています。
今年9月に埼玉県川越市にて開催したセミナーは、埼玉県川越市の地元企業である株式会社丸紅食器設備様(http://www.marubeni-ss.com/)とタイアップして実施しました。株式会社丸紅食器設備様は言わば「川越のかっぱ橋」。食器、厨房機器から店舗設計に至るまで飲食店営業に必要なものは何でもそろい、飲食店開業時、そして開業後もトータルでサポートしてくれる心強い会社です。地域の飲食店に貢献したいという共通の想いを抱き共催いたしました。
セミナーには埼玉県内各所から約20名の参加申し込みがありました。ランチとディナーの合間を縫って、又は貴重な店休日を利用して勉強しようという方々ばかりです。こちらも気合を入れないわけにはいきません。直前の連休は姿見の前でストップウォッチ片手に何回も練習し、当日に臨みました。
私がお話しさせていただいたテーマは「経理力をアップする!」です。その中で特にお伝えしたかったポイントは、損益分岐点と、飲食店の損益モデルの二つです。損益分岐点については「自分は何杯売ることを目標とすればいいのだろう?」「この投資を回収するにはいくら売り上げが上がればいいのだろう?」と、関与先様からも頻繁にご質問をいただく内容で、具体例に基づき数式に当てはめてご紹介しました。損益モデルについては、一般的な損益計算書の科目の並びを組み替えて飲食店専用の損益計算書を作成し、飲食店経営に重要な経費を浮かび上がらせ、これらの経費をコントロールする方法の一部をお話しさせていただきました。参加者の皆様からは、聞き漏らさないぞという熱意のこもった視線をがんがんと向けられ、真剣勝負させていただきました。
飲食店繁盛セミナーでは毎回、弊社の講師の他に、日本フードアドバイザー協会からアドバイザーの遠山様を講師としてお招きし、お話をいただいています。1,000件にも及ぶ増収増益支援の実例に基づいてのお話ですから、説得力は大いにあります。今日は、ほんの少しですが、お話の概略をご紹介します。
飲食店は、私たち会計事務所のように日本全国どこのお客様のところにもお伺いできますよ、という仕事ではなく、お店を構えた場所から半径○○メートル以内に住んでいる、もしくは通勤通学してきている人たちをターゲットとする「商圏商売」です。商圏内の潜在的なお客様にいかに店の存在を周知するか、が非常に大切なのです。そこで、店舗周辺を行き来する人たちから「ここに飲食店がある」と認識されているかどうかの自己診断の方法を教えていただきました。さらに、店の周知方法としてのチラシのデザイン実例と、本当に来てほしいお客様に来ていただくための配布手段の紹介、看板のビフォーアフター実例やタペストリーの実例などを公開していただきました。何パーセント売上げが上がったかという詳しいお話もいただけました。
飲食店繁盛セミナーでは毎回、ご参加いただいた方への特典といたしまして、個別の無料相談を実施しております。セミナーでは私たちからの一方的な情報提供となってしまいますが、無料相談では、コンパッソ税理士法人のスタッフと日本フードアドバイザー協会の遠山様がお店を訪問して、外観や内装を見せていただき、オーナー様のお話を伺ってご相談に応じます。過去の無料相談では、将来の方向性や、人材育成についてのご相談、来店客への対応についてのご相談もありました。長い間困っていたことについて違う目線からの意見を聞けて視界が開けたというお声もいただいております。
《ご興味を持っていただいた方々へ》
来年2月に川越市で開催する予定です。講師の専門や経験によって内容が変わりますので、再度のご参加もお待ちしております。また、事業計画作成、資金融資のサポートにつきましては随時ご相談を承っております。お気軽にお問合せください。