
神様がくれた耳
この度の東日本大震災からの1日も早い復興を心よりお祈り申しあげるとともに、コンパッソグループも全力でご支援致します。
今回は、人の力・可能性を信じる大切さをご紹介します。
アメリカ・デトロイトの小学校で、理科の授業中、実験に使っていたマウスが逃げてしまい、どこに隠れたのかわからなくなりました。
女性の教師は皆に探させたが見つかりません。そこで全員を席に着かせ、こう言いました。
「これだけ探して見つけられないなら、あとはモリス君にお願いしましょう。」
すると途端に、「ちょっと待って!なんでアイツが!」という声があちこちから起こりました。教室はざわめき、生徒の一人が、
「目の見えないモリスには無理です。」
と手を挙げて言いました。実はモリス君は目が不自由なのです。
教師はみんなに言いました。
「なるほど、確かにモリス君は目が不自由です。だからみんなはモリス君には無理だと思うかもしれません。でも、先生は知っています。モリス君は目が不自由でも、神様から素晴らしい能力をもらっています。聴力です。
それを生かせば必ずマウスを見つけてくれると先生は信じています。モリス君、お願いできますか?」
モリスはじっと耳を澄ましたあと、みんなの期待に応えて探し出し、とうとうマウスを探し出すことに成功したのです。
後に彼は日記にこう書き残しています。
「あの日、あの時、僕は生まれ変わった。先生は僕の耳を神様がくれた耳と言って褒めてくれた。
僕はそれまで目が不自由なことを重荷に感じていた。でも先生が褒めてくれたことで、僕には大きな自信がついた。」と。
このマウス事件から数十年。
神の耳を生かして音楽の世界に進んだスティービー・モリスは、シンガー・ソングライターとして鮮烈なデビューを果たします。
スティービー・ワンダーという名前で・・・
人は、一言で人生が変わることがあります。
信じてもらうことで、認めてもらうことで、前に進むことができます。
子供でも、大人でも、家庭でも職場でも、それは同じです。
その人の可能性を信じることは、簡単なことではありません。しかし、何も取り柄が無いという人も存在しません。
どうしたらその人が光り輝くか?
大人や上司は、よくよく観てあげる必要があるのではないでしょうか?