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直観力の養い方のヒントとして

その鳥を狙うな
昔読んでいつも気になっていた変わった言葉です。総合的判断能力と直感力の養い方のヒントになり、ぜひ経営者に参考にしていただければと思います。お役にたつと思います。
飯塚毅TKC名誉会長の著書「会計人の原点」116ページに紹介されている「経営は社会経済の条件によって盛衰する」の中の言葉をご紹介したいと思います。

『株式会社リコーをつくった市村清氏が帝国ホテルで、講演された時のおかしな演題が「その鳥を狙うな」だったそうです。市村氏がどうやって何百億かの大企業をつくったかということの秘話を話したのです。これは経営者としては、非常に得るところがあります。

市村清氏は、小さい時に、お父さんに連れられて、よく山へ鳥をとりに行ったそうです。その場合にお父さんが、釣竿みたいな長い竿の先に、鳥モチをべったりくっつけたものを、一本作ってくれるんだそうです。
市村氏に「おい、清、お前これを持っていけ。お父さんも一本持っていく。」山へ入っていくと、お父さんはぺったり、ぺったり、次から次へと鳥をとるというんです。

市村清氏は、一日、山を駆け回って一羽もとれないで帰ってくるという。
「なんだってうちの親父はあのようにうまいんだろう」と。
その時、その質問をしたら、お父さんがいった。
「清、お前は間違っているんだ。お前は鳥を狙っているんだろう。だから駄目なんだ。あの鳥の姿勢、うん、この風向きから見て、鳥は必ずここへくる。と、こうやるんだ」というんですね。
それで、その鳥があの木の揺れぐあい、あの風の吹きぐあい、刺激をうけた場合には鳥は必ずこう逃げる。その先へ鳥モチを持っていっておく、というふうにやる。百発百中だというんです。

つまり、多くの事業者は「あっ、これは儲かってる」となると、儲かるところへスーッと狙っていく。従って儲けは自分のものにはならないのです。そうではなくて、国民経済の風向きがこうなので、鳥の姿勢はこうなのだから、刺激を受ければこう飛び立つと、従って、ここへ鳥モチを持っていけば必ず捕えることができる。それですよ。そのためには、皆様に総合的判断能力と直感力が必要なのです。その直感力をどう養うのかというのは、さっき申し上げたように、原価が一円もかからないところだけれども、わが国のほとんどの大部分の経営者が怠っているところなんです。直感力を磨くということを怠っているところなんです。』

高度成長期時代なら、後追いでもある程度の結果は得られました。しかし現在のデフレ状況のもと、景気は少し上向きになっているようですが、鳥をとるために、その鳥を狙うのでなく、目の前の現象にとらわれず、又後追いではなく、日本のみならず世界全体の経済状況等にも目をやり、これからの為替動向・税法の改正など、を考慮しつつ直感力を養うことが必要と実感します。

出典:「会計人の原点」飯塚 毅著

渋谷事務所 伊藤雅秋

 

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