
時間を上手に使ってますか?
あなたの周りに、定時までに仕事を終えてさっさと帰っている人はいませんか? 人はそういう人たちを「あいつは要領がいいから・・・」などと、ねたみ混じりに云うかもしれませんが、ではその人たちはどうして要領がいいのでしょうか?
それは、彼らが「判断」に長けていて「決断」をくだせるからなのです。
私たちの周りには、溢れんばかりの「情報」と「仕事」が待ち受けています。それらを何も考えずにしていてはいつも「仕事」に追いかけられてしまいます。「できるヤツ」は限られた時間内で、どの仕事を優先すべきか、どの「情報」を選ぶべきかの「選択」「決断」をしているのです。つまりこの選択できる力、膨大な情報をうまく編集して最重要なものを見つけだし、残ったものは端折ってしまう力、いわゆる「ネグる力」(Negotiation)が必要になるのです。
しかし、人間はなかなか速やかに判断をし、決断を下せないものです。そこで迷わないためには『デッドライン』、すべてのものに締め切り、時間的な制限を決めてしまうことが必要なのだと著者は強調しています。
デッドライン決断術 - ムダな仕事はネグれ!
デッドライン仕事術 - すべての仕事に「締切日」を入れよ
吉越 浩一郎 / 祥伝社新書
本書の中から、私なりに学ぶべき部分をいくつか拾っててみました。
1.お尻の時間を決めて仕事をする
「終わるまで仕事をする」ことは当然だが、「就業時間内に終わらせる」ことを考えるのが第一歩
2.すべての仕事に「締切日」を自身で入れる
課題のデッドラインが設定されれば、その日のうちに片づけるべき仕事は何なのかが明瞭になります。しかも、それを定時までに終わらせなければ
ならないのだから、どうしたって悠長に構えてはいられない。ただひたすらスピードを上げて仕事をするしかないのです。
3.ピードを上げて、一番楽になるのは自分
後回しにしたものを思い出すまでに時間がかかります。時間をおけばおくほど余計に難しく「余裕がない」状態になってしまいます。大切なのは
「すぐにとりかかった方がいい」「後回しにしない方が後が楽だ」といったことを『自分自身で気づく』こと、他人に言われているようでは
スピードが身に付かないのは当然のことです。
4.切りをつけた仕事に「未練」を持たない
仕事ができる人は、膨大な情報をうまく編集し報告できる人といえるでしょうが難しいことです。捨てた情報に「未練」があると作業スピードが
上がらなくなります。「手を抜く」ことと後ろを振り返って考えていると虚しい時間が過ぎて行ってしまいます。
5.よく眠り、残った時間で働く
「仕事のできる人間」になるのに必要なのは、能力だけではない。いい仕事をするには「体力」と「やる気」が不可欠だ。そして、その源泉に
なるのが睡眠で、職業人にとっては「眠るのも仕事のうち」と考えたい。
よく、大事なものほど目に見えない・・と言われます。 空気・思いやり・音楽・・・・『時間』は一日24時間。朝型人間は朝早くからフル活動し午前中に重要・複雑・問題ありの仕事を片付けていきます。それがあって午後は余裕をもって仕事に向き合えるのでしょう。
時間の有効活用について考え、工夫してみたいものです。
出典:祥伝社新書「デッドライン決断術」「デッドライン仕事術」吉越 浩一郎著