
外来語言い換えのカタカナ語、使っていますか?
意味がわからないカタカナ語を使われた際に、「注釈がないとイラつく!」「日本語で言い換えてほしい!」と感じた経験はありませんか? 今日は、朝日新聞に掲載されていた「意味がわからないカタカナ語」のランキングをご紹介します。皆さんはいくつご存知ですか?
<1位> コンピテンシー【competency】
1990年代の米国でブームになり、日本企業に広がった人事評価用語。「ある仕事で高い業績をあげている人の行動の特徴」の意。
使用例:上場企業の20%程度がコンピテンシー採用を導入している。
<2位> インスタレーション【installation】
美術の言葉。「様々な物体・道具を配置してある状況を設定し、その展示空間全体を作品とする手法」の意。
使用例:時間や記憶まで鑑賞者に意識させるインスタレーションを発表した。
<3位> インキュベーション【incubation】
「孵化」の意味が転じて、「起業家支援」の意に。「インキュベーション推進室」がある大学も。ベンチャー企業増加で普及。
使用例:大学の研究機関としてもインキュベーションの拠点を作る方針だ。
<4位> コモディティー【commodity】
商品をさす語だったが、最近は「化」をつけて、製品がメーカー間の差が出にくく、均一化し、価格競争になる減少を指す。
使用例:主力商品のコモンディティー化の危機にひんしている。
<5位> ダイバーシティー 【diversity】
「多様性」の意だが、特に企業などで人種や性、国籍、年齢などの背景にとらわれずに多様な人材を活用すること。
使用例:企業文化を変えるためにもダイバーシティー推進が叫ばれる。
<6位> サステイナブル【sustainable】
「持続可能な」の意。環境や資源に配慮したという意味をこめられている。
使用例:サステイナブルな社会作りを目指す。
<7位> コンソーシアム【consortium】
複数の企業、団体などが共同目的でつくる提携組織・団体の意。
使用例:○○○コンソーシアムは、都市環境の創出に向けた活動を行う組織です。
<8位> オルタナティブ【alternative】
「二者択一の」から転じて、「既存のものに代わる選択肢」の意味も。
使用例:オルタナティブ教育(代替教育)。オルタナティブ医療(代替医療)。
<9位> ステークホルダー【stakeholder】
主に企業の活動に対して、直接その利害を受ける関係者全員。
使用例:すべてのステークホルダーの利害を調整して経営判断することは不可能です。
<10位> リテラシー【literacy】
「読み書き能力」の意から「情報を解読し、活用・応用する能力」の意味に使われる。
使用例:情報リテラシー。ITリテラシー。金融リテラシー。
いかがでしょうか?
言葉も変化していきますから、数年後には当たり前に使っているものも、全く使用しないものもあると思います。伝える相手に合わせて、イラつかせるようなわざとらしい言葉は使わないように注意して、お互いに気持ちよく会話できるよう心掛けたいものです。
出典:朝日新聞2012年12月8日