
会社にとって必要な標準保障額について
企業防衛という言葉をご存じでしょうか?
目まぐるしく変わる世界情勢や自然災害等、経営をおびやかす状況はいつどんな時にやってくるのかは分かりません。そんなさまざまな危険に対し会社を守る為の適切な対策を日頃から考えておく必要があります。
社長さんや役員さんは経営において重要な任務を背負っていらっしゃいます。万が一の不測の事態が生じたときに、会社に与える経済的損失は多大なものとなります。そのような時に必要となるのが、会社を守る為の資金とご家族を守る為の資金です。この二つを合わせたものを「標準保障額」といいます。
それぞれの「標準保障額」の算出方法は下記のとおりです。
<会社を守る為の資金>
1.運転資金対策
社長さんの不測に事態による売上高の大幅な減少や会社の信用力低下による不足運転資金の準備として
月額固定費 × 必要月数
2.借入金返済資金
銀行への借入返済を維持していく為の資金準備として
借入金 + 支払手形 + 買掛金 + 未払金
3.納税準備資金
運転資金や借入金返済資金として保険商品を準備した際、受取保険金は課税の対象となる場合があるので、納税準備資金を考える必要があります
<ご家族を守る為の資金>
1.役員退職金・慰労金
社長さんの退職時に支払われる為の資金(退職金規程が必要になります)
最終月額報酬 × 在任年数 × 功績倍率
2.功労加算金
創業者や会社発展の為に寄与した場合に役員退職慰労金に加算します。
役員退職・慰労金 × 功労加算率(%)
3.弔慰金
退職金・死亡退職金とは別枠で支払われる場合があります(課税対象から除かれます)
月額報酬 × 6 または 36ヶ月
NHK連続テレビ小説「あさが来た」のモデルとなった広岡朝子さんが「中小企業経営者のもしもの時の力になりたい」と保険会社を立ち上げました。備えあれば憂いなしです。
「標準保障額」を決算の度に算出し保険等で準備していくことが企業防衛となり、会社や従業員そしてご家族を守る為に、経営者として為すべく大切な役割のひとつなのではないでしょうか。
出典:大同生命保険株式会社HP