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「笑わないと扉が開かない冷蔵庫」とは?

タレントの堂本光一さんが、冷蔵庫を開けようとする。しかし、扉を引っ張っても全く開く気配がない。「扉に付いているカメラに向かって、笑ってみて下さい。」という声に、無理矢理、作り笑いをしてみた。するとどうだろう、簡単に開いたではないか。

これは、NHK「堂本光一のちょこっとサイエンス」という番組での1シーンです。
このシーンを見て「冷蔵庫に向かって笑顔を作る必要があるのだろうか?」と大抵の人は思ったのではないでしょうか。私もその一人です。
では、なぜこんな冷蔵庫が作られたのか。その理由が分かると皆さん納得すると思います。

この「笑わないと扉が開かない冷蔵庫」は、ソニーコンピューターサイエンス研究所のプロデューサー兼デザイナーである暦本純一さん(東京大学教授)が開発した情報家電「ハピネスカウンター※」を使った製品です。
暦本教授は、「人は幸せを感じると笑顔になる。でも、今幸せと思っていなくても、作り笑いをしている内に幸せを感じるようになるものです。」と、番組の中でおっしゃっていました。

笑顔になる機会を増やしてあげることで、人は幸せな気分になり、感情状態の向上が期待できるそうです。この原理は、身体心理学における表情フィードバック仮説(笑顔を作ることが、精神的にもポジティブな感情を促進している。「幸せだから笑顔になる」だけでなく「笑顔になれば幸せになる」というWilliam James による知見)に基づいているそうです。

一人暮らしのお年寄りの方がハピネスカウンター家電を使うことで、感情状態を向上させるだけでなく、遠隔地に住む家族と笑顔写真を共有する機能により、見守りシステムとしての役割も期待されているようです。

日常生活の中で積極的に笑顔をつくることを促進するために作られた「笑わないと扉が開かない冷蔵庫」は、便利さを一番に追求してきた今までの家電製品にはない、新しい付加価値が付いた近未来型の冷蔵庫なのではないでしょうか。

※ハピネスカウンターとは、笑顔が体にもたらす影響・効用を再認識することで、一人でも多くの人が幸せな気分になれるインターフェースデザインを目指して開発された製品で、未来生活に潤いと活力を与えるとしてその先進性が高く評価され、2012年度グッド・デザイン賞の一つに選ばれています。

出典:ソニーコンピュータサイエンス研究所HP
    グッドデザインアワードHP
    NHKテレビ番組「堂本光一のちょこっとサイエンス」

千葉流山事務所 石山惠子

 

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