RPAとAI

 近年、各種メディアで、AI(人工知能)の発達により、人間の仕事がなくなるといった記事が多くみられるようになりましたが、今回は、AIと同じくらい人間の働き方に影響を及ぼすとして注目されている「RPA」についてご紹介します。
 
【RPAとは】
 「ロボティック・プロセス・オートメーション」の略で、ロボットにより処理を自動化することを意味します。
「ロボット」とはいっても、目に見える機械(ハードウェア)としてのロボットはありません。パソコンなどにソフトウェアを入れ、それによって作業を自動化するものです。
 
 RPAは、複数のアプリケーションにまたがる作業を、事前に手順を登録することで自動化することができます。例えば、「あるソフトの画面に表示された金額、商品や取引先の名前などのデータを読み取り、それを別のソフトに転記する」などといった、これまで人間がしていた事務作業を自動的にやってもらおうというものです。「コピー&ペースト」は、RPAが得意とする作業の代表的なものです。
 
 これまで、複数のアプリケーションを連携させるためには、連携用のプログラムを新たに開発する必要がありましたが、RPAでは、既存のアプリケーションで人間がしていた作業手順を登録すれば、それをそのままRPAが再現してくれます。新たにプログラムを作る必要がないので、一般の事務担当者でも自動化を実現できる点が画期的です。
 
 RPAとAIは似ていますが、RPAが、人間が教えた通りに単純作業を繰り返すものであるのに対し、AIはそれ自体に判断する能力が備わっている点が異なるといえます。
そのため、今後はRPAとAIを組み合わせ、過去の膨大な作業データを学習したAIが、自ら作業を効率化して、新たなワークスタイルを開発していくということも可能になると考えられています。これは、「コグニティブ(認識)・オートメーション」と呼ばれる、RPAの進化形です。
 
RPA=人間が教えた通りに単純作業を繰り返す
AI =それ自体に判断する能力が備わっている
 
 このようなRPAの発達により、2025年までに影響を受ける知的労働者の数は、世界で1億人に上ると予想されています。
例えば、これまで事務作業を外部に委託していた企業が、RPAによって作業を内製化するため、アウトソーシング企業の売上が減少するなどの影響が予想されます。
 
 他方、日本では、少子高齢化により今後も人手不足が続くと見込まれているため、RPAは、労働者を単純作業から解放し、人手不足を解消するとともに生産性を向上させる切り札として期待されています。このブログをご覧の皆さんの会社でも、今後RPAが導入され、単純作業からもっとクリエイティブな仕事へと、働き方が変わっていくことが起きるのではないでしょうか。
 

渋谷事務所 柳下稔人

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