ICOって何?

 ICOをご存じでしょうか?
ICOとは、initial coin offeringの略称で、企業や団体が「トークン」と呼ばれるデジタル権利証を発行し、新規事業に必要な資金を集めることです。
 投資家は仮想通貨の代表格であるビットコインやイーサリアムで投資し、それらを元に企業は事業を進め、トークンを発行し投資家が受け取るという仕組みです。投資家は、このトークンの受け取りによってプロジェクトをサポートすると同時に商品等への事前アクセスや特別な権利が与えられます。

ICOとIPOの違い
 企業が資金調達を行う方法として、IPO(Initial Public Offering)がありますが、ICOとの違いは何でしょうか?
IPOは株式が対象で証券会社などの仲介が存在しますが、ICOはトークンが対象であり投資家と直接やりとりを行います。企業がICOを行う場合は、手数料が安く、仮想通貨は流動性が高く、換金性もあることから世界中の投資家から資金が早期に集まりやすいといったメリットがあります。一方で、事業に実態がなくても資金が集まるといった詐欺まがいの事例もあり、信頼性に欠ける側面があります。

 日本ではICOに関する法整備が追いついていないのが現状ですが、米国やシンガポールでは有価証券との線引きを明確にするルール作りを急ぐ方針を明らかにしています。
 昨年の4月に日本の金融庁が仮想通貨を法律で規定した改正資金決済法を施行し、日本でもルール作りが急がれています。今後、日本でも資金調達の手段としてICOを利用できるようになるのか目が離せません。
 資金調達や財務・会計について相談等ございましたら、コンパッソ税理士法人にお声掛けください。

出典:ブロックチェーン革命 著 野口悠紀雄
日本経済新聞2017.9.9、2017.12.16

川崎事務所 斎藤将光


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