FinTechについて

先日、日本経済新聞に、日銀が4月1日、同日付で決済機構局内に「FinTech(フィンテック)センター」を設立したとの記事がありました。最近、メディアでよく目にしますが、皆さんこの「FinTech」という言葉をご存知でしょうか。

FinTech」とは、「Finance」と「Technology」を組み合わせた造語です。つまり、金融と最先端技術を融合させたサービスのことを「FinTech」と呼んでいます。そのサービスとは、具体的には下記のようなものに分類できます。

スマートフォン決済、送金
小型のカード読取装置(ドングル)をスマートフォンのイヤフォンジャックに差込みクレジットカード決済を行うものなどがあります。また、LINEやWeChatなどのSNSも、支払や送金のサービスを順次開始しました。

暗号通貨
ビットコインが代表例で、「ブロックチェーン」と呼ばれる技術を中核としています。ブロックチェーンは送金や支払の履歴を管理すると共に、銀行やクレジットカード会社のような中央集権的なデータベース基盤を必要とせず、分散して管理されることが特徴です。

オンライン融資
楽天やアマゾンなどが参入を開始し、担保や事業計画ではなく、ECショップにおける販売・決済データなどを基に融資を実行します。

個人財務管理(PFM)
マネーフォワードが代表例で、個人の銀行口座、クレジットカード、ポイントなどを一括で管理します。銀行などの金融機関に代わって個人のポートフォリオを管理できます。

クラウドファンディング
ネットを通じて資金提供者を募るサービスで、投資、融資、寄付、購買などに適用されます。

投資支援
個人向け、又は中小企業向けのサービスで、市場動向やユーザーの投資性向に基づき最適なポートフォリオ運用をアドバイス。ロボアドバイザーとも呼ばれています。

経営・業務支援
会計関係のサービスが中心で、システムをクラウド上に設置し、同時にクラウドソーシングを組み合わせた例が多いです。

ここまで読んで頂くと、我々の生活に深く関わりがあることが分かると思います。会計等の業務においては、今後、「クラウド会計と金融機関が連携して、クラウド会計のデータをネット経由で金融機関に提供し、審査を経て事業資金を融資する」というようなサービスの展開が想定されています。このサービスが展開されれば、業務効率化や新たなビジネスへのヒントが期待できます。

金融機関の見解では「FinTech」について、「金融庁の金融審議会では、銀行グループが本業とのシナジーが期待できる分野において、柔軟な業務展開を行うことを可能とすべく、銀行法等の制度のあり方について検討を行うこととされています。既存の金融機関と「FinTech」の切磋琢磨やコラボレーションにより、利用者のニーズに対応した高度な金融サービスにつながっていくことが期待されます。」と示しているものもあります。

今後ますます、「FinTech」に関する情報を目にする機会が増えていくことと思います。皆さんの生活に直結する問題でもありますので、動向に注目してみてはいかがでしょうか。

出典:日経QUICKニュース(NQN)2016/4/1
    みずほリサーチApril 2015

渋谷事務所 松井雄哉

  

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