中小企業におけるIT活用の今後4

中小企業経営とITの活用について皆様はどのようにお考えでしょうか?
「漠然としていてイメージがわかない、投資効果がわからない」という方のために、今回は経済産業省の「中小企業IT経営力大賞」を受賞した企業の事例についてご紹介したいと思います。

中小企業IT経営力大賞」とは、経済産業省が関係機関の共催・協力のもとに主催する平成19年に創設された表彰制度で、年に一度、募集と表彰が行われています。
第4回目となる「中小企業IT経営力大賞2011」は、平成23年2月24日に東京商工会議所東証ホールにて表彰式が行われました。応募240件のうち大賞をはじめ各賞を18件が受賞しています。
この表彰で注目すべきは、ITを従来のように業務の効率化など守りの分野のみに活用することにとどまらず、下請けからの脱却、多品種・少量・短納期への対応、業務の可視化による戦略的経営の推進など、攻めの分野にも活用し、経営力を高めていく取り組みを評価し、広めようしている点だと思われます。
それでは、「中小企業IT経営力大賞2011」の受賞事例より優秀賞を受賞した事例を紹介します。

有限会社N(板金加工業 京都府宇治市)
取引先からの多品種少量受注、短納期、低価格等の要求に対応するため、SaaS(Software as a service)型によるEDI(受発注・生産管理システム。企業間の商取引を電子化する仕組み)を導入し、伝票管理に画像データベースを連動させ、製品の見える化を図ることにより、小規模企業にもかかわらず、社内業務の効率化、手作業によるミスの削減、納期の短縮等を実現。加えて、EDIと画像付伝票データを連動させることで、製品検索や問い合わせ対応等において飛躍的な業務効率に繋がった。

大賞受賞ではないのですが、この企業は従業員数が12名であり、小規模な企業ながら積極的にIT化に取り組んで活路を開いたということを感じました。

続きまして、特別賞としてIT経営に尽力した個人も3件表彰されています。そのうちの1件を紹介します。
IT経営を実現するために、ITを企業内に浸透させる人材の必要性も感じていただけるかと思います。

有限会社D(貨物運送業 福岡県北九州市) 総務・経理部長
運行部門と経営部門をリンクさせることに重点を置き、運用において問題点・改善点が生じた際には改善を図っている。また経営者と社員間の結節点となり、双方と頻繁にコミュニケーションを採り、企業内において役立つIT経営を実現した。

ほかにも多数の事例が経済産業省のホームページにて紹介されていますので、是非一度ご覧になってください。
御社の事業内容や規模に共通するものを探してみてはいかがでしょうか?

少子高齢化による人口減少やグローバル化の進展など、わが国の経済・社会を取り巻く環境は大きく変化しています。「昔のようにいかなくなったなあ」と感じたときがIT化へ踏み出すチャンスかもしれません。

出典:経済産業省ホームページ 中小企業IT経営力大賞2011

川越事務所 石川幸恵

 

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