
自動車の購入は消費税の増税前のほうがお得?
消費税率が8%になる前に自動車の購入を検討されている方もいらっしゃると思います。平成26年度税制改正大綱が発表され、自動車税率の引き下げ案も出ており、その点も絡めてご説明したいと思います。
<自動車の購入時には、下記の税金がかかります>
消費税
自動車税
自動車取得税(取得価額が50万円を超える自動車の取得に対し課税されます。)
自動車重量税(自動車検査証の交付等を受ける者に課される税金で、重さに応じて設定されます。)
<エコカー減税について>
ハイブリッドカーや電気自動車などの一定の基準を満たした環境性能に優れた自動車の購入を促進するため、新車購入時には自動車重量税、自動車取得税を免税、減税される制度です。
先日公表された平成26年度税制改正大綱で、自動車取得税は消費税率が8%への引上げ時において、平成22年度燃費基準を満たした自動車等の取得にかかる税率を引き下げる案が出ています。
自家用自動車については5%から3%へ引き下げ、営業用自動車及び軽自動車については3%から2%に引き下げられ、消費税率10%への引き上げ時(平成27年10月予定)には廃止する案がでております。
当初平成26年度までの予定である、エコカー減税の軽減率を拡充する案も出ております。
自動車重量税については、エコカー減税を拡充され、その財源の確保と一層のグリーン化等の観点から、経年車に対する課税引き上げの見直しがおこなわれるようです。
新車購入を希望する人は、単純に税金だけを考えた場合、購入される車種にもよりますが消費税増税前の購入がよいと思われます。
なぜならエコカー減税対象車の車両は、消費税増税による自動車取得税、自動車重量税の減税の恩恵があまり受けることができないこと、人気車種の場合、消費税は、登録時に課税されるため、登録が消費税増税前に間に合わない可能性もあるからです。
車は決して安い買い物ではないため、満足出来ることが一番なので、増税や減税、損得とは関係のない話なのかもしれません。
余談ですが、筆者の車両は登録から13年経過しているので自動車税、自動車重量税とも増税になりそうです。
出典:平成26年度税制改正大綱