白井相談室第8回『会社の不動産を再評価して金融機関の評価を得た再生事例』

第8回は実際にあった事例をご紹介したい。

S株式会社は、永年にわたってじり貧状態の商売を、役員報酬をかつかつにして、なんとか維持してきた。ところがあるとき、「もうこれ以上は耐えられない。今のうちなら人様に迷惑をかけないで会社を解散できる」と相談を持ちかけられた。

その会社は後継者もいて、有望な点がたくさんあるので、私と、その商売専門のコンサルタントと訪問し再生作戦を立てた。
コンサルでは、従来の全方位的な掛け売り主体の品揃えを、特定の方々への現金商売のビジネスモデルへ変えるもので、私の方は財務面での知恵を絞った。

(1)ご両親の資金を会社に貸していただいて、会社の資金を厚くする。
(2)店舗の前の道路の拡張計画を知り、それを早めていただくように土木事務所に陳情する。
(3)土地と借地権の再評価をして、純資産を増やす。

などの作戦で、(1)の資金と、(2)の計画が早まったことによる資金で新しいビジネスモデルの作戦が始動した。また、(3)の不動産の時価評価をすることによって、含み益が表面に出せて、多額の純資産の増加が実現した。

それまでは、金融機関は貸し剥がしに近い状態でしたが、ビジネスモデルを変えて、しかも財務面で、資金も確保し、純資産も時価評価によって大幅増加すると、金融機関が「全面的に支援します」と変化した(従来の純資産は0かマイナスだったのが、1億円以上の純資産と表示された)。

色々な専門家のパイプをもって、解散する予定だった会社にも、上記のようにいろいろなご助言をして、喜ばれる結果を頂戴した。
我々コンパッソの面々はたくさんのそれぞれの分野の専門家とともに、会社様のお役に立つように努力を継続していますので、お悩み等ありましたら、お気軽にご相談下さい。

代表社員税理士 白井輝次