
決算書とは?
今回は、書籍「これだけは知っておきたい会計のこころ」から、決算書についてご紹介したいと思います。
決算書は、企業が行った活動とその結果を金額で表現するものです。
したがって、決算書を読めば、お金の動きを通して、企業の実像が見えてきます。
決算書が企業経営の「見える化」に役立つといわれる理由はここにあります。
それは、ちょうど鏡や写真のようなものです。
鏡は、自分の姿を映して、容姿をチェックしたり、体調を管理するために用います。決算書も同じです。
決算書は、経営の実情を把握し、それに基づいてさまざまな意思決定や管理を行うために活用されます。
写真は、記録に残したり、自分を知ってもらうために撮られます。帳簿や決算書も同じです。
帳簿は経営活動の履歴を残すために作成され、決算書は活動の結果を報告するために作成されます。そして、取引先や投資家に公表される決算書は、履歴書と同じように、取引の開始や停止の入口になることも少なくありません。
決算書を入手した利用者は、企業の特性や企業のもつ力を把握し、さまざまな判断を行い、行動します。
したがって、決算書は企業の行う経済活動に直結しています。
書籍「これだけは知っておきたい会計のこころ」では、会計について、会計の基本的なしくみから決算書の見方、企業活動の分野別の会計処理と対応などを分かりやすく紹介している為、気負いせずに読むことができると思います。是非一度ご一読頂ければと思います。
次回は、書籍「これだけは知っておきたい会計のこころ」から、資金調達についてご紹介いたします。
出典:「これだけは知っておきたい会計のこころ」原田満範著
渋谷事務所 羽田宗幸