日本政策金融公庫のセーフティネット貸付について

 昨今の経済環境の変化の中、資金繰りにお困りの中小企業の方は少なくないのではないでしょうか。今回は、日本政策金融公庫が中小
企業の方を対象にしたセーフティネット貸付制度についてご紹介します。

1.日本政策金融公庫とは

 日本政策金融公庫とは100%政府出資の政府系金融機関です。銀行などの一般の金融機関を補完し、日本および国際経済
社会の健全な発展ならびに国民生活の向上を目的としています。

2.取扱期間

 平成24年3月31日まで(一部、平成23年3月31日)

3.制度内容

 この制度は、景気悪化などの影響により売上や利益が減少している中小企業や、国際的な金融不安等を背景に金融機関との取引状況が
変化し、資金繰りに困難をきたしている中小企業の経営の安定を図る為に、政府系金融機関である日本政策金融公庫が資金を貸し付ける
制度です。

 この制度には「経営環境変化対応資金」、「金融環境変化資金」及び「取引企業倒産対応資金」による貸付の三つがあります。

 今般、平成21年度第2次補正予算の成立を受け、平成22年2月15日から、「セーフティネット貸付」の雇用維持・拡大に取り組む方の金利
引き下げとして、運転資金の金利0.2%引き下げなどの融資制度を拡充しています。

1)経営環境変化対応資金

 社会的、経済的環境の変化により、売上げや利益の減少、取引条件の悪化等、業況が悪化している中小企業者を支援するための措置

 資金使途:設備資金、運転資金

 融資額 :4,800万円

 返済期間:設備資金 15年以内 <据置期間3年以内>
        運転資金 5年以内(特に必要な場合8年以内)<据置期間1年以内、特に必要な場合3年以内>

2)金融環境変化資金

 取引金融機関の経営破たんや、取引金融機関からの借入残高の減少、早期弁済等の取扱を受けている中小企業者を支援するための措置

 資金使途:設備資金、運転資金

 融資額 :4,000万円

 返済期間:設備資金 15年以内<据置期間3年以内>
        運転資金 5年以内(特に必要な場合8年以内)<据置期間1年以内、特に必要な場合3年以内>

3)取引企業倒産対応資金

 関連企業の倒産等により経営に困難を来している中小企業者を支援するための措置

 資金使途:運転資金

 融資額 :3,000万円

 返済期間:5年以内(特に必要な場合8年以内)<据置期間3年以内>

 資金繰りは血液にも例えられます。循環すべきものが滞留しますと、たちまち大問題になる可能性を秘めています。早めのご相談をお待ちしております。
 

参考文献:
  日本政策金融公庫ホームページ(セーフティネット貸付)
  http://www.k.jfc.go.jp/yuushi/already/tyuusyo/spsearch/safty/index.html
  日本政策金融公庫ホームページ(トピックス)
  http://www.jfc.go.jp/c_news/safetynet.html

渋谷事務所 朝倉 基允

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