奢侈品や楽器と税金のはなし

ご自宅に古いピアノをお持ちの方は、確認してみてください。物品税の印紙が貼ってある「貴重なピアノ」もあるのではないでしょうか?

物品税とは「贅沢品に掛ける税金」のことです。生活必需品には掛けないけれど、お金持ちが持つような物には税金を掛けると言うのが物品税です。
貴金属等の奢侈品、ピアノなどの楽器、大型カラーテレビや一部の電気器具、ゴルフ用品にも物品税が課せられていました。自動車を購入する際は、エアコンを付けずに後付けにする等という事をなさっていた方もいらっしゃったのではないでしょうか? ちなみに教育用品として楽器が購入された場合は非課税とされ、音大生の場合は、ピアノは2台まで非課税でした。また、文部省管轄の学校教育関係者が楽器を購入した場合も非課税でした。
1984年の改正では、物品税の範囲が更に拡大され、サーフボード・電子楽器やキーボード、CDプレイヤー、電磁料理器にまで課せられましたが、1989年、消費税導入に伴い、これらの物品税は廃止されました。

さて、最初に「貴重なピアノ」と書きましたが、「物品税印紙が貴重」言うわけではありません。実は、ここ数年、国内メーカーの新品ピアノはインドネシアや中国で製造された廉価なピアノが販売されていますが、新品を購入するより、質の良い高級機種の国産中古ピアノの方が、音質が良い場合が多々あると言うことをピアノの先生から伺いました。お子さんが成長されて使わなくなり、物置場になっているピアノも目に浮かぶのですが、定期的な調律を欠かさずに大切にして、是非、次の世代に手渡していただきたいです。

楽器や奢侈品と税金の話題をもう一つ。
2012年、EU加盟国の空港税関で、楽器を持ち込もうとした日本人音楽家が、税関申告漏れを指摘され、楽器を差し押さえられる事件がありました。その後、EU関税法規則の改正がなされ、現在では、職業用具として使用する持ち運び可能な楽器を一時的にEU加盟国内に輸入するのであれば、税関での申告は必要がなくなりました。

ブランド品や貴金属など高価な物品は、税関で申告する必要があります。
さらに、ブランド品だけでなく、見本品や展示品、プロ用の撮影機材(カメラ・ビデオカメラ)や楽器等も通常、税関の申告対象となっています。予め「ATAカルネ」と称されている通関手続き書類の発給を受けておく方法もあります。

出典:日本税関
    JETORO

川崎事務所 長谷川三千代

 

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