出産費用と高額療養費について

 厚生労働省の調査によると分娩件数は減少傾向である一方、帝王切開による出産の割合は5人に1人に増加しているといわれています。無理な自然分娩を行うよりも安全度が高いといわれている帝王切開ですが、体にメスが入るため不安になる方も多いかと思います。
 また帝王切開により出産した場合には自然分娩よりも入院日数が長くなり、出産費用の面も気になると思います。
 今回は出産費用の面から少しでも不安を取り除けるよう高額療養費についての情報をお伝えいたします。
 
 基本的に健康保険の対象外となる妊娠、出産にかかる医療費ですが、帝王切開により出産した場合には一部健康保険が適用され、さらに高額療養費の給付対象になります。
 
 高額療養費制度とは、健康保険が適用される治療費(医療費総額)のうち患者さんが支払う分が、自己負担限度額を超えた場合にその超過分を払い戻してもらえるという仕組みです。
 
 高額療養費の自己負担限度額は年齢及び所得状況等により設定されています。またいくつかの条件を満たすことにより、負担をさらに軽減する仕組みも設けられています。
 
詳しい手続き等は加入されている公的医療保険の組合や厚生労働省のウェブサイトなどで確認してみて下さい。
 
また帝王切開のほかにも高額療養費の対象となる妊娠・出産費用には下記のようなものがあります。
 
・つわり(重症妊娠悪阻)
・切迫流産
・切迫早産
・吸引分娩
・鉗子分娩
・無痛分娩の麻酔 など
 
*高額療養費制度は健康保険の一制度であるため、健康保険が適用されるものが対象になります。
医療にかからない場合でも必要となる「食費」・「居住費」、患者の希望によってサービスを受ける「差額ベッド代」・「先進医療にかかる費用」等は、高額医療費の支給対象とはされません。

 高額療養費制度を利用すれば帝王切開等の異常分娩の場合でも費用を抑制することができます。
 
 お金の心配をなくしてこれからの育児に備えるためにも公的制度を積極的に活用していきましょう。
 

渋谷事務所 中村 彰孝

評価ありがとうございます。今後の参考にさせていただきます。
この記事について評価にご協力ください
  •  参考になった 
  •  わかりにくかった 
  •  全く参考にならなかった 
  •  探していた記事と違った 

関連記事

■よくある粉飾決算とその見抜き方

■ITを活用した記帳業務

■平成30年度税制改正 -資産課税編その2-

■平成30年税制改正―国際観光旅客税「出国税」・消費税編

■各税法における生命保険契約の取扱い