プロスポーツ選手(力士)を巡る税金について

 プロスポーツ選手である力士の方々を巡る税金について国税庁HPに記載されている個別通達を参考に「力士等に対する課税について」調べてみました。

ここで力士等には、日本相撲協会に所属する年寄、力士、行司等が含まれています。

 給与所得とするもの、一時所得とするもの、退職所得とするもの、それぞれについて細かく日本相撲協会が規定しています。力士等は、給与所得者と思いきや、他に様々な収入があります。相撲中継でよく目にする光景として、勝ち名乗りを受けた後、行司が差し出す懸賞金や、幕内優勝、技能賞等に対する賞金、賞品などについても次のように取り扱うこととされています。(以下、個別通達より抜粋)

イ 力士がスポンサーから受ける賞金 → 事業所得
ロ 力士又は年寄が給金割により分配を受ける地方巡業の益金 → 事業所得
ハ 協会が力士の後援会に対して支払う切符販売の手数料 → 当該力士の雑所得
ニ 力士が後援会から受ける金品 → 一時所得
ホ 力士が後援会等から受ける祝儀については、次によること。
(イ) 法人から受けるもの → 一時所得
(ロ) 個人から受けるもの → 贈与
ヘ 力士が引退するに際して行われる引退興業に係る所得 → 当該力士の事業所得
 ただし、ホに掲げる祝儀のうち、祝宴会において贈呈されるもので、少額なものについては、しいて課税しなくてもさしつかえない。

 以上が個別通達の内容となっています。収入金額についてそれぞれの所得区分が記されています。ここで、事業所得となるものがいくつか確認できました。仮に事業収入等が1千万以上であれば、消費税の課税事業者に該当することになります。では、簡易課税を選択する場合、事業区分は何種になるのでしょうか?

 正解は、第5種事業に該当するとのことです。国税庁HPでは、日本標準産業分類の「演芸・スポーツ等興行団」(8025・大分類N生活関連サービス業、娯楽業)に準ずるものとして第五種事業として取り扱うこととしています。

参考資料
国税庁HP
力士等に対する課税について
https://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/tsutatsu/kobetsu/shotoku/shinkoku/590311/01.htm
プロスポーツ選手の事業区分
https://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/shitsugi/shohi/20/13.htm

 

川崎事務所 小高 法之


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