
たばこ税
この度の東日本大震災からの1日も早い復興を心よりお祈り申しあげるとともに、コンパッソグループも全力でご支援致します。
平成22年10月1日より増税された「たばこ税」の国税の税収(平成22年11月~平成23年8月)が、前年同期比で5・5%増となっているそうです。
財務省も値上げ前の昨年9月、「たばこの値上げで消費が減少すると共に、税収も減少する」と予想していましたが、この財務省の予想を上回る結果、禁煙成功者が想定以下の人数であったことを顕著に表しています。
1本当たり1円上がった平成18年の値上げの際、1年間の税収(平成18年8月~平成19年5月)が1・7%減ったのとは対照的です。
ただ、想定未満の消費減少であったとはいえ、たばこの消費販売本数は23・5%減と大幅に落ち込んでいます。本数減によって「たばこ屋さん」は急速な勢いで減りつつあり、財務省によると今年3月末の全国のたばこ店は前年同期比3・4%減となったそうです。
小宮山洋子厚生労働相が就任早々「たばこ1箱700円」と増税路線を掲げたのは記憶に新しいところですが、反対に、喫煙者の希望の星、野田佳彦首相は財務大臣であった7月に「税制を通じた『オヤジ狩り』みたいなもの」と発言しており、たばこ税に関する議論は今後も後を絶たないことでしょう。
政府は東日本大震災の復興財源として、たばこ税を平成24年10月から5年間、国・地方で1本当たり1円ずつ計2円の増税をする方針です.
一般的に健康を害すると言われているたばこですが、購入すればするほど震災復興のよき支援者となる状況に違和感を感じる人はいないのでしょうか・・・。
参考文献 毎日新聞 10月10日(月)
川崎事務所 小澤孝史