白井相談室第7回『パソコンで書いた遺言書は有効か?』

第7回目は、パソコンで書いた遺言書は有効なのかどうか?について取り上げてみたい。

(質問)
私の父が先日脳梗塞で入院しました。口はよくしゃべれませんが、会話は理解できます。もしものために、遺言署を作成したいと思いましたが、自署(サイン)以外は体力的にきつそうでしたので、私が遺言全文をパソコンで記載して、父にサインをもらいました。この遺言書は有効でしょうか?

(答)
結論から申し上げると、パソコンで書いた遺言書は無効であります。
遺言書には、普通方式の(1)自筆証書遺言と(2)公正証書遺言(3)秘密証書遺言と特別方式の4つと計7つの方式があって、貴方の場合には、自筆証書遺言にあたります。

自筆証書遺言は、
   1.遺言の内容全文と日付
   2.自分の名前を自署
   3.認め印を押印
するだけで良い。(民法968条)
もとより、遺族全員が遺言者の意思を尊重し、その遺言内容を忠実に守るのであれば、口頭の遺言であろうが、どんな内容の遺言であっても、なんの問題もありません。ただ、その遺言が法律上有効であるためには、民法に乗っ取って作成される必要があります。
その一つが自筆証書遺言です。費用もかからないので重宝がられています。しかし、代筆したもの、パソコンで書いたもの、あるいは録音録画などによるものは認められない。もちろん、紛失や第三者による遺言内容の偽造、遺産配分の不利な相続人による隠匿など、自筆証書遺言は不安定要素があります。

(対策)
もしも、許容時間があるならば、改めて公正証書遺言を作成されることをおすすめいたします。公証人さんに病床に来ていただいて口述筆記していただく事も可能です。手が打てないで、万が一相続を迎えてしまったら、相続人全員がその遺言を忠実に守るということであれば一定の形で家庭裁判所の承認を得てください。手続き可能です。
いずれにしても、専門家とよくよくご相談すべきかと思います。

代表社員税理士 白井輝次

 

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