白井相談室第5回『個人の生命保険の受取人について』

第5回目は、生命保険の受取人について取り上げてみたい。

(質問)
私の父が昨年末に亡くなりました。父が生前掛けていた生命保険(契約者、被保険者とも父)の受取人が、法定相続人でない叔父になっていました。
保険会社はこれを受取人である叔父に支払うと言っています。この保険をどのように考えたらよろしいでしょうか?

(答)
生命保険金の受取人以外の者が保険料の負担者である生命保険契約等において、死亡保険金が支払われた場合、その生命保険金は受取人が保険料負担者から贈与により取得したものとして扱います。(相続税法5条)
この場合に、保険の受取人が相続人であれば相続により、その他の者であれば遺贈により取得したものとみなして、その保険金は相続税の対象となります。
この質問のケースでは、受け取る叔父の方への遺贈となって、相続税が課されます。また、叔父の方は法定相続人ではないので、税額への2割加算の対象でもあります。

保険は、契約者・実際の保険料支払者・受取人・被保険者がそれぞれ誰かによって、相続税・贈与税・所得税などの課税関係が複雑になります。従いまして、その名義については早めに検討し、必要があれば早めに名義変更手続きをしておく必要があります。
この変更手続きは、税務上の問題解決だけでなく、法的にも大切なことであり、後日の紛争防止も必要なことです。

保険契約は難しいので、専門家に早めに相談しておくことが望ましいです。

代表社員税理士 白井輝次

 

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