週労働時間20時間のパートも社会保険の適用対象に?

テレビや新聞報道などを通じてご存じの方もいらっしゃると思いますが、現在、健康保険及び厚生年金保険の加入対象者を増やすことが議論されており、大きな波紋を呼んでいます。

現在、社会保険の加入対象となる要件は、1日又は1週の所定労働時間及び1ヶ月の所定労働日数が、同じ会社内で同種の業務に従事する通常の就労者の所定労働時間及び所定労働日数のおおむね4分の3以上であることとなっています。
一般的に通常の就労者は週40時間労働ですので、その4分の3である週30時間未満のパートタイム労働者は基本的に社会保険の加入対象者ではありませんでした。
しかし、社会保障審議会の「短時間労働者への社会保険適用等に関する特別部会」では、雇用保険の加入対象要件を参考に、「週20時間以上」のパートタイム労働者も加入対象者にしようとしています。これによって、約400万人の非正規労働者が新たに社会保険に加入しなければならない可能性が出てきました。

社会保険の適用拡大に関して、社会保障審議会は「適用拡大により被保険者となるパートタイム労働者がより長時間・長期間にわたり企業活動に貢献することで、中長期的に企業の労働生産性を向上させる可能性がある」、「収入の上限を意識して働き方を変えるのではなく、個々人が自らの生き方や家庭の状況に応じて、主体的に働き方を選択できる社会になる」などのメリットがあると指摘しています。
しかし、企業からは「適用拡大が行われ社会保険料の負担が増加すれば廃業の危険性がある」、「年金制度の抜本改革なくして適用拡大を議論することはできない」などの声もあがっております。

適用拡大により、これまで年収130万円未満で「被扶養者」とされてきたパートタイム労働者自身が、勤務先の社会保険に「被保険者」として加入しなければならなくなる可能性もありますので、労使双方が働き方について話し合う必要が出てくると思います。また企業の社会保険料負担の増加は、商品価格にも影響を与える可能性がありますので、当事者のみならず動向を注目する必要がありそうです。

労働・社会保険、人事労務のご相談ならコンパッソ社会保険労務士法人まで(TEL044-733-8748
各種助成金、給与計算、就業規則作成なども喜んでお受けします。

コンパッソ社会保険労務士法人 西山史洋

 

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。