続・売り手市場における採用戦略

厚生労働省が発表した8月の全国の有効求人倍率(同)は1.10倍。人材採用が難しい「売り手市場」が続いています。
7月に当ブログで「売り手市場における採用戦略」というブログを書き、「経験者採用」と「新卒作用」に分けて採用戦略を一部ご紹介致しましたが、今回は採用ステップ毎に、面接実施までの具体的な採用戦略をご紹介します。

求める人材像の明確化
配属する部門の責任者にヒアリングし、どのような人材を必要としているのかを整理します。
    ・雇用形態(正社員、契約社員、パートほか)
    ・勤務条件(勤務時間、勤務日数)
    ・業務内容(ある程度、具体的に担当する業務を特定しておく)
    ・必要な経験、スキル
    ・提示可能な上限年収
    ・人柄(協調性、責任感、成長意欲ほか)

求人広告の選定
業界、雇用形態、採用費によって有効な求人広告は変わります。求める人材を採用する為には、どんな手段を活用すべきかを検討します。
    ・ハローワーク
        無料。指定の求人票を作成し、ハローワークに提出。
    ・大学、専門学校、高校等
        無料。就職指導課に求人票を掲示。学校によっては応募を取り纏めてくれる。
    ・ソーシャルリクルーティング(FacebookやTwitter等のSNSを活用した採用)
        原則無料。主に情報発信、ブランディングに使われている。管理に労力がかかるが、双方向のコミュニケーションを継続的に取れる為、密な関係を
        作りやすい。
    ・求人紙
        有料。フリーペーパー(駅、コンビニ、ファミレス等において無料で入手可能)、新聞折込広告(求職者は新聞の折込チラシで入手可能)等。
    ・求人サイト
        有料。求職者はWebで検索。PCだけではなくスマホの普及により、閲覧者数が多い。また正社員採用に強いサイト、アルバイト採用に強いサイト、
        業界特化のサイトなど、特徴は様々。
    ・人材紹介、ヘッドハンティング
        契約形態は様々だか、原則成功報酬。採用費は高額になるが、採用成功率は高い。
    ・その他
        直雇用ではなくても、人材派遣、アウトソーシングにより人材不足を解消する手段もある。

書類選考
履歴書、職務経歴書またはエントリーシート(ES)を求職者に提出してもらい、書類選考。求める人材像に合致するかどうかを判断します。選考基準(「○○の職務経験3年以上」、「英検準1級以上」など)を決めておき、それを見極める項目をES内に入れておくと効率的に選考が進みます。

面接
選考基準を満たすかどうか、書類では見極められなかった部分を確認します。一方、売り手市場においては面接が「会社が面接される場」でもあります。内定辞退を回避する為に、直接会う面接の場では会社の魅力付けをする事が重要になります。一例として以下の通りです。
    ・初対面の人物認識において、最も重要なのは視覚情報(メラビアンの法則)。面接官が直接会社のイメージになるので、服装等、身嗜みに気をつける。
    ・来訪予定時間にはエレベーターホールで待ち、「○○さん、いらっしゃいませ」と挨拶。名前を呼んでもらえる事で印象アップ。
    ・待機時間にはお茶を出す。コーヒーまたは紅茶など、選択肢を提示するとなお良い。
    ・企業イメージを上げる為、認識不足をなくす為に、会社概要、商品パンフレットをなるべく多く渡す。
    ・面接では面接官から自己紹介。
    ・応募者は不安や緊張でいっぱいの状態。世間話など、気楽な話題から面接を始める。
    ・業務内容、条件等を詳細に伝え、応募者の疑問や不安を解消する時間を長く作る。
    ・エレベーターホールまで見送り、最後に「○日までに返事をする」旨を伝える。
    ・来訪に対する御礼を伝える。

売り手市場において採用活動は、いわば企業間の人材獲得競争です。良い人材を採用する為に、自社の魅力は何かを整理し、最大限求職者に伝えましょう。また、求職者との一期一会を大切にし、入社したいと思ってもらえるよう心がけましょう。

渋谷事務所 田中秀和

 

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