資金繰り改善のポイント

売掛金、買掛金や手形等の信用取引や機械等の設備投資、加えて消費税の増税により、益々会社の資金管理が必要不可欠となってきています。どの会社も資金繰り表を作って、半年後の資金が足りているか、いま設備投資できる状態かを判断していると思いますが、その資金繰り表を作成することだけに満足していませんでしょうか?
現状の資金管理を把握することだけでなく、その資金繰りを改善することも必要になってきます。今回はその資金繰りを改善するポイントのひとつである「売掛金の管理」についてご紹介いたします。

売掛金をしっかり回収する
1.未回収の販売代金は資金が寝ている状態
売りっぱなしの売上至上主義は、資金繰りの敵です。売上の数字だけに満足せず、「回収なくして販売なし」を徹底したいものです。未回収の販売代金は、いわば資金が寝ている状態で、ムダの代表です。こんなムダは、早く資金化することで資金繰りはラクになります。売掛債権買取りを目的とする会社も出現していますので、ファクタリングなどで割引をすることもひとつの手です。金利及び管理に携わる人件費などと比較して割引や売却した方が有利なら選択すべきです。

2.貸倒れを予防する
売掛金のムダの1つに貸倒れがあります。例えば、150万円の貸倒損失が発生したとします。150万円の損失の穴埋めをするには、粗利益率を30%とすると、実に500万円の売上が必要となるのです。
    (計算方法)500万円×30%=150万円
貸倒れを予防するには、信用調査をして債権管理をしっかりすることです。債権管理の基本は何日締切り、何日支払い、現金何%、何日期日手形何%といった条件が守られているかどうかをチェックし、もし守られていない取引先などがあれば、直ちに交渉を開始して、是正に努める必要があります。

3.売掛金推移表をつくる
得意先とのトラブルは、営業担当者は知っていても、部外者には伝わりにくいものです。こうした事情については、下記のような売掛金推移表をつくって数字の推移を調べます。
【〇年●月売掛金推移表】                           (単位:千円)

滞留月数は、月末に売上高の何か月分の未回収が残っているかを表しており、当月残を当月売上高で割って計算します。
上記図の全体では、39,000千円/30,000千円=1.3か月分となっていますが、得意先A社は2,900千円/1,200千円=2.4か月分と平均より多くなっています。
そこで、A社については取引条件どおりかかどうか、もし違反しているのならクレームなどで支払が滞っているのではないか、回収代金が着服されているのではないかなどと推理を進めることになります。
同様にしてB社は、5,100千円/3,600千円=1.4か月と、平均より少し多めです。また、C社は、1か月と平均より少なく、B社・C社ともに問題にしなくてもよさそうです。

今回は、資金繰り改善の一例をご紹介いたしましたが、「資金繰り計画」を策定していく中でお困りのことがございましたら、お気軽にコンパッソ税理士法人までご相談下さい。

渋谷事務所 今山優太

  

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