良い質問、できますか?

講義や講演のあとに「何か質問はありますか?」と言われ、質問をすることが出来ますか?
実際に質問をしてみて、「良い質問だね」と褒められたことがありますか?
会議の時に意見を求められて意見をすることが出来ますか?

話の内容を理解するのに精一杯で質問や意見をする余裕のない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「世界のエリートたちが学んできた『自分で考える力』の授業」(狩野 みき著)という本のなかに、よい質問をするための12か条というものが書かれていたので紹介したいと思います。

たとえば、会議で「週に1日は、通常の業務を休んで各自、『こんなプロジェクトをやってみたい』という、夢のプロジェクトに着手してみてはどうか」という提案が出たとします。そのような時の切り口が以下の12か条に記されています。

1.「いつ、どこで、誰が、何を、どのように」
いわゆる4W1Hを把握できているか。
    いつ(When)・・・週に1日
    誰が(Who)・・・社員
    何を(What)・・・通常業務とは違う、夢のプロジェクトに着手する
    どこで(Where)、どのように(How)については何も言われていないので、まずここで質問をする余地があります。

2.「なんのために?」「なぜそう言えるの?」
もう1つのWであるWhy。2種類のWhyがあります。
    (1)目的を尋ねる何故・・・「週1回そのような日を設けることの目的は何ですか?」
    (2)根拠を尋ねる何故・・・「仮に、週1日そのような日を設けることによって、社員の中に眠っている素晴らしいアイデアを引き出せるとするならば、
                       何故、素晴らしいアイデアを引き出せることが出来るのか」というような問い。

3.情報にツッコミを入れる
「通常の業務を週1日休んでということですが、休めないほど締め切りが迫っている場合はどうしたらいいのでしょうか」というような問い。

4.必然性を問う
「わざわざ会社がそのような日を作る必要があるのか。」または「週1日ではなく月1日でもいいのでは」というような問い。

5.データなどの正当性・妥当性を問う
「このようなことがアメリカの会社で成功したからといって、それが我々の会社で成功するはずだと言える根拠は何ですか」というように、データなどが引き合いに出されている場合には、そのデータの正当性を問うことも出来ます。

6.あいまいな言葉をチェックする
「夢のプロジェクトというのは具体的にどんなイメージなのか教えてもらえますか」というような問い。

7.似て非なるものを引き合いに出す
「類似したケースを知っているならば、同じようなことをX社がして上手くいかなかったと聞いていますが、我が社の場合はうまくいくとお考えになる理由はなんですか」というような問い。

8.物事の両面を確認する
物事には必ず表と裏、良い面と悪い面があるので、「週1日そのような日を設けることのデメリットは何ですか」というような問いかけも可能になります。

9.きっかけ・起源について尋ねる
「そもそもどうしてこのようなことを考えついたのですか」というような問い。

10.なぜ「今」なのかを問う
「何故、今、このようなことをする必要があるのですか」という問いかけ。あるいは、「何故1ヶ月後、1年後なのか。」

11.長期的な展望について聞く
「週1日このようなことを続けることで、長期的にはどのようなメリット・デメリットがありますか」という問い。

12.背景を尋ねる
「こうすることで良いアイデアが出てくるという経験を実際になさったのですか」という問い。

著者の狩野みきさんは、自分の考えや自分の意見を確立するためには、まず、話し手や書き手の内容をよく理解することが必要であると書いています。その理解を深めるための手段として良い質問の12か条を記しています。お客様とのコミュニケーションを充実させるためのツールとしても役立つのではないでしょうか。ご参考にしていただけたら幸いです。
しかし、質問がストレート過ぎてしまい、かえって相手を怒らせないようにご注意ください。

出典:日本実業出版社「世界のエリートが学んできた『自分で考える力』の授業」狩野 みき著

千葉流山事務所 和田義史

 

この記事について評価にご協力ください
  •  参考になった 
  •  わかりにくかった 
  •  全く参考にならなかった 
  •  探していた記事と違った 

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。


関連記事

■飲食店 売上・利益率UPのための分析術

■中年層の人材活用

■時短術!経理処理の進め方について

■【企業の健康診断ツール「ローカルベンチマーク」について】

■商取引における意思確認の重要性~ある裁判での争点~