脳を鍛える4つの秘訣

少し前までは、人間の脳細胞は大人になったら減少していくものと言われていましたが、ここ数年の脳科学の成果から、大人の脳もどんどん新しい脳細胞同士のつながりをつくっていくことがわかってきています。スウェーデンにあるカロリンスカ研究所のフリーゼン博士達が、大人の脳細胞が再生するということを実際に証明しています。つまり人の脳はとても柔軟性があり、一生かけて脳細胞も新しく生まれ、入れ替わっていくことがわかったのです。このことから脳は鍛えれば鍛えるほど力を発揮することに違いありません。
脳科学者であり医学博士である岩崎一郎氏が、脳を鍛える4つの秘訣を著書の中で述べられていますのでご紹介したいと思います。

運動
最近の脳科学の研究から運動をすると脳機能が良くなることがわかってきました。米国イリノイ大学のクレーマー教授の論文には運動により高次機能(例:仕事の時間配分を決める・計画を立てる・短期的な記憶をする・複数の仕事を同時に進めるマルチタスク機能を上げる)が高くなると紹介されています。また普段から運動をしている人は運動量と記憶に関する脳(海馬)が2%ほど大きく記憶力が優れているそうです。ここでいう運動とは有酸素運動のことで、10分間早足で歩く程度から初めて毎週少しずつ運動量を増やしていきます。忙しくて時間のない人は移動の際に軽く走るもしくは早歩きすることで有酸素運動ができます。

食事
ドコサヘキサエン酸という不飽和脂肪酸のオメガ3という物質が脳の活性に大きく影響していて、これが不足すると脳や神経の病気になるそうです。オメガ3を豊富に含む食事をすることで脳の機能が上がると言われています。キウイ果物クルミなどがオメガ3を多く含む食品として知られています。

人間関係
良好な人間関係は脳機能を良くすることがわかっています。ウィスコンシン大学のダビットソン教授の研究グループは、既婚女性の16人のボランティアに次の3つの設定で電気ショックを与え、そのときの脳の変化を観察しました。3つの設定とは、
   1.夫に手を握ってもらう
   2.知らない人に手を握ってもらう
   3.誰も手を握らない
実験の結果、夫に手を握ってもらっていると、恐怖の感情を司る脳の活性が他の設定時よりも低くなったのです。さらに幸せな結婚をしていると、他の設定との差がとても際立ったということです。
夫婦仲が良いのは、単に幸せを感じるだけでなく、脳の活性を変えてしまう位大切なことなのです。上記は夫婦仲での例ですが、人間関係が良いということは、脳の活性に影響するようです。

考え方
良い習慣を身につけるということは、なかなか簡単なことではありません。例えば毎日3時間机に向かって勉強すると目標を立てても、それだけでは勉強する習慣は簡単には身につきません。
カリフォルニア大学のブレインズ博士達が興味深い実験を行っています。非常に難しい単語テストを103人に受けてもらい(ほとんどの人はまともな点数をとれません)、次に彼らを「自尊心を高める」ワークを行う、「感謝の気持ちを持つ」ワークを行う、なにもしないグループに分け、2回目のテストを行った結果、どのグループの点数も変わりなかったのですが、勉強時間に差が出るという結果が出ました。「感謝の気持ちをもつ」ワークを行ったグループの勉強時間が突出していたのです。つまり感謝の気持ちを持つことで実際の行動に変化が現れることがわかったということです。感謝を習慣にしていくと意思力に関する前頭前野や、人の気持ちを察したり未来を予測する部位である島皮質の脳細胞が増加していくことがわかってきました。
前述した「感謝の気持ちを持つ」ワークを行ったグループが、難しい問題にもめげずに勉強時間が増えたのも意思力に関する前頭前野の脳細胞が増えているためだとしたら納得できます。
このように感謝するということは、人に大きな影響を与えることがわかってきているのです。

以上4つの秘訣を簡単にご紹介しましたが、どれも実行するのにハードルの高いものはないのではないでしょうか。あなたも早速今日から実行してみてはいかがでしょうか。

出典:クロスメディア・パブリッシング「何をやっても続かないのは、脳がダメな自分を記憶しているからだ」岩崎 一郎著

千葉流山事務所 佐藤智成

 

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