経済波及効果とは

9月7日(日本時間9月8日)のIOC総会で、2020年夏季五輪の開催都市が決定されます。東京開催による経済波及効果は約3兆円と試算されていますが、これ以外にも、「東京スカイツリー 開業1年間で5900億円」「熊本ゆるキャラ くまモン 1000億円」など、経済波及効果を伝えるニュースが数多くみられます。
そこで今回は、「経済波及効果」についてご紹介します。

経済波及効果とは?
ある出来事が起こることによる生産や需要の増加を金額としてシミュレーションしたものをいい、算出にあたっては、概ね下記の三段階の数値を積み上げて推計を行います。

1.直接効果
ある出来事から生ずる需要を満たすための生産額

2.第一次波及効果
直接効果の生産を満たすために新たに発生する原材料等の生産額

3.第二次波及効果
直接効果と第一次波及効果により新たに発生した雇用者所得の消費支出の増加を満たすための生産額

オリンピックを例にとれば、開催施設や交通インフラの建設整備費、観客の宿泊、飲食費、公式グッズ、チケット等の販売、広告スポンサーからの収入等の直接効果や、これらの新たな需要を満たす資材等の第一次波及効果、建設工事、宿泊施設等で新たに生み出される雇用に伴う消費支出増加による第二次波及効果があるといえます。

経済波及効果の具体的な計算
産業連関表」という統計表を加工して作成した「投入係数表」や「逆行列係数表」などを利用して行います。この「産業連関表」は総務省統計局のデータとして公開されています。

また、観光庁では、MICE(※)の開催、誘致の推進支援のため、自治体や事業者が簡便に経済波及効果を算出できるよう簡易測定モデル」を開発公表しています。
(※)MICE
企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際機関、団体、学会等が行う国際会議(Convention)、展示会、見本市、イベント(Event/Exhibition)の頭文字のことで、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称です。

ぜひ皆様お住まいの地域のイベントに積極的に参加し、地域活性化、経済波及効果アップに一役買われてはいかがでしょうか。

渋谷事務所 樫村邦彦

 

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