短コロって知ってますか?

短コロとは短期転がしの略称で、短期継続融資、契約期間が1年以内の短い融資のことです。

具体的には書換が継続している手形貸付等のことを言います。不健全な企業でなければ、借入金を返済せず利払いだけで済むため、配当のみを支払う資本調達と事実上同じで、疑似資本と言われていました。

金融庁が、平成14年に、書替えが継続している手形貸付等(「短期継続融資」)について、正常運転資金を超える部分は不良債権に当たるかどうかの検証が必要、との考え方を金融検査マニュアル別冊〔中小企業融資編〕(事例19)で示したため、銀行界に「短期融資すべてが不良債権に分類される」との受け止めが広がり、返済が必要な長期契約に置き換わっていきました。短期融資は99年度の174兆円から13年度に82兆円まで半減し、長期融資は326兆円から445兆円まで拡大しました。

こうした経緯を踏まえ、平成25年1月、金融庁では、金融検査マニュアル別冊〔中小企業融資編〕に新たな事例(事例20)を追加し、以下の趣旨を明確化しました。

1.正常運転資金に対して、「短期継続融資」で対応することは何ら問題ない。
2.「短期継続融資」は、無担保、無保証の短期融資で債務者の資金ニーズに応需し、書替え時には、債務者の業況や実態を適切に把握してその継続の是非を判断するため、金融機関が目利き力を発揮するための融資の一手法となり得る。
3.正常運転資金は一般的に、卸・小売業、製造業の場合、「売上債権+棚卸資産-仕入債務」とされているが、業種や事業によって様々であり、また、ある一時点のバランスシートの状況だけでなく、期中に発生した資金需要等のフロー面や事業の状況を考慮することも重要である。

短コロの活用を促す発表から約2年、まだまだ金融機関によって温度差もあり、簡単ではありませんが、しっかりとした経営計画を作成し、毎月の売掛金や在庫の推移をタイムリーに銀行へ提出することで短コロへの道が開かれます。是非、コンパッソ税理士法人へご相談ください。

出典:日経新聞2015年1月1日記事
    金融庁HP

川崎事務所 大村隆敏