時代と共に変わる漢字

先日スカイツリーと同じく話題になった金環日食ですが、『にっしょく』を漢字変換すると、「日食」又は「日をむしばむ蝕」とも表示されます。
この2つどちらを使うか迷ってしまいませんか?

結果はどちらを使っても言葉の意味に変わりはありません。
それならなぜ2種類あるのでしょう。
この背景には漢字の廃止危機があった事をご存じでしょうか。

昔から知識格差が生まれるとして 国内でも漢字廃止論はあったそうです。
しかし戦後の1946年、それが現実味を帯びてきます。学校教育の漢字の弊害とローマ字の利便性を指摘し、GHQが改革のひとつとして漢字撤廃を見据えた制限を提言しました。
この時一度に廃止をすると社会的混乱を招くので、「当面の間使用すべき漢字として、法令・公文書・新聞等で使用できる漢字を1850種類とし、これ以外の漢字については、かな書きにするか別の言葉に書き変えること。」
と厳しい「制限」をつけた「当用漢字」が告示されました。
ここで日蝕の「蝕」は使用できなくなり「食」へと書き換えられたのです。

たとえば、現在定着した言葉に「推理小説」があります。
これも以前は「探偵小説」と言われていたのが「偵」が使用できなくなった事で 言い換えられた言葉だそうです。
その後、当面の間使用すべき漢字の「当用漢字」から、35年後に正式版として「常用漢字」が制定され、厳しい「制限」はなくなり、「蝕」のような常用漢字外であっても独自の判断で使用できるようになりました。

常用漢字内であるか外であるかこれを考えて漢字を使う方は少ないでしょうが、最近はこんな携帯アプリもでています。

常用漢字筆順辞典FREE

書き方や読み方を調べる事ができ、筆順も学べるアプリです。
このように詳細で常用漢字か判断もできます。漢字の使用に悩んだ際の参考にしてみてはいかがでしょうか。

出典:「漢字と日本人の暮らし」 著者 阿辻哲次

千葉流山事務所 山田理香

 

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