年収1億円!?

最近本屋で目にした書籍の中に「年収1億円人生計画」(著者:江上治氏)という面白いタイトルの本がありました。手に取って読み進めていくと、以前どこかで読んだ様な記憶が・・・。自宅の本棚に前作の「年収1億円思考」がありました。「1億円」というタイトルに惹かれてしまう自分の欲深さを恥じながら、同じ様なタイトルに二度も引っかかってしまったので「1億円」をキーワードに色々と調べてみました。

実際に「1億円」の年収を得ている方がどれくらいいらっしゃるかを調べてみました。
分かりやすい資料としては、『有価証券報告書』があります。『有価証券報告書』は、平成22年3月期より上場企業に対して役員報酬を1億円以上得ている役員の氏名・個別金額を開示することが義務付けられました。

平成24年3月期の『有価証券報告書』でトップだったのは、カシオ計算機の樫尾俊雄(故人)氏で13億3300万円、続いて日産自動車のカルロス・ゴーン社長で9億8700万円。
以下、平成24年3月期に過去最高益を計上した企業が続いています。かつての日本の上場企業での1億円を超える役員報酬は、過大役員報酬とみなされる可能性が非常に高かったのですが、現在は世界基準で判断しているため決して高い金額とはならない様子です。

プロスポーツの世界では、タイガーウッズの約50億円を筆頭にサッカー選手、バスケット選手、アメフトの選手が続きます。なお、日本人トップは、イチロー選手の19億円だそうです。
プロスポーツ選手の場合は、基本的に『個人事業主』ですので、本来の契約年俸のほか、賞金・CM出演料などもあるので、単純に上記の役員報酬と比べることは出来ません。ちなみにプロ野球選手で1億円の大台を超えているのは78名とのこと。
以前は1億円を超えると『大台』と呼ばれていましたが、50億という数字を見てしまうと、プロスポーツ選手にとって「1億円」はスタートラインに過ぎないのかもしれません。

最近の統計によるとサラリーマンの生涯賃金は、男性(大卒)で2億8000万円、女性(大卒)2億4000万円というデータがあります。では、生涯賃金を約3年で稼いでしまうような年収1億円に到達するためには何倍も働かなくてはいけないのか?ということになります。
本の内容を少し引用させて頂くと、「頑張れば年収2000万円までは到達する。それ以上は難しい。」とのこと。

では、どうすればよいかということになりますが、そのヒントとして『ブランディング』について記載されておりました。プロ野球選手が例えとして挙げられておりましたが、自分ではないと出来ないこと・自分だから出来ること、つまり付加価値を高めるということだと私は理解しました。

そして年収1億円に達した方々を分析すると、綿密な計画を立てていたことがわかったということから、計画を立てることの重要性について触れられていました。有名なのは、ワタミの渡邉美樹社長の『未来日記』です。
以前、私が受講したメンターの研修でも「自分のお墓に刻んでもらいたい言葉」を考える作業から始まり、「逆算していくと今何をしなければならないか」を考える、といった様な内容のものもありました。

本文中には税理士にとっても勉強になる部分と耳の痛い部分がありました。『1億円』という言葉に惹かれてしまう欲深いアタマではなく、日常生活の思考を変えるヒントをたくさん与えてくれる本だと思います。ご一読下さい。

出典:「年収1億円思考」・「年収1億円人生計画」 江上治著
    独立行政法人労働政策研究・研修機構HP

渋谷事務所 戸田盛通

 

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