名刺の兵法

名刺交換はコミュニケーションのきっかけです。ビジネスチャンスの場です。いかに意識して有意義に活用するかによって相手に強いインパクトを残すことが出来ます。今回はそんな名刺交換のポイントをいくつかご紹介したいと思います。

目と目を合わせる
名刺交換はお辞儀の練習ではありません。名刺を渡すときは自分の名刺を差し出しながら、相手の目を笑顔のまま見続けましょう。すると、相手は渡された名刺を読んだ後から顔を上げてきます。その時にしっかりと目を合わせます。相手は名刺を差し出しているはずですので、目をそらさずに受け取りましょう。
アイコンタクトが成立してから改めて名刺を読んでも遅くはありません。このほんの数秒間の行動によって、相手に「めぢからの強さ」と「信頼性」を認識させることが出来ます。

受け取った名刺を触る
もらった名刺を今一度見直してみてください。同じような名刺は数少ないと思います。
色や字の大きさ、配置などもさることながら、名刺自体の大きさの違いもあり、目を引く要素が多くあるためです。もう少し踏み込んでみましょう。名刺を直接、指で触ってみてください。いろいろな手触りがあろうかと思います。プラスチックのようなツルツルの名刺、木の皮でできた名刺、ふかふかの名刺、ざらざらの名刺など、作り手によって様々な思いが込められて名刺は作り上げられています。最近では環境に優しいリサイクルペーパーを利用した名刺や、植物繊維からできるフェアトレード紙を使った名刺、さらには、印刷ではなく活版を使って凸凹感を前面に出した名刺など、特徴のある名刺が増えつつあります。
もらった名刺を指で感じることによって、その感想を相手に伝えることが出来るのではないでしょうか。「軽い名刺ですね。和紙ですか?」「あれっ、この名刺凸凹してますね。変わってますね。」など、コミュニケーションのきっかけになりそうです。

自分の名刺は会社から配布された名刺だから関係ないよ、、、ちょっと待ってください。あなたの会社はどのような思いでその名刺を作られたのでしょうか。その紙を選んだ理由、そのデザインにした理由、それぞれ理由があるはずです。名刺でコミュニケーションがとれたら、ぜひ自分の会社のPRをしてみたらいかがでしょう。もっともそのためには、会社の理念等を研究する必要があるかもしれませんが・・・。決して無駄にはならないと思います。そう必ず役に立ちます。

質問をする
せっかく相手とマンツーマンでコミュニケーションを取る場所が用意されているのです。相手に自分を植え付けるためにも、また、自分に相手を印象付けるためにも、質問しましょう。質問しなければならないと意識するべきです。
実は、もうひとつ大きな目的があります。あなたが質問して相手が答える。あなたがイニシアチブ、主導権を握る。こういう関係が自然と成り立つのです。これでビジネスチャンスがやってきます。

いかがでしょうか? ただの名刺交換が大変な名刺交換になってしまうかもしれませんが、一度で結構ですので意識してみてください。損はしないと思いますよ。

出典:企業実務 第53巻第5号
    朝日新聞 2014年7月19日夕刊

渋谷事務所 小林雅

 

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