借入の時に必要となる「中小会計要領のチェックリスト」って何?

年末が近づき、年末年始の資金繰りを考えて、金融機関からの借入を検討されている経営者の方も多いと思います。金融機関に借入の申し込みをした時、「中小会計要領のチェックリスト」も提出して下さいと言われることがあります。この「中小会計要領のチェックリスト」って何だろうと思われている方も多いのではないでしょうか。

会社の決算書、実は一つではありません。
経理が毎月作成している試算表を1年分まとめたものが決算書」になるはずですが、会社の規模や決算書を作る目的によって、決算書に表示される「当期利益」も変わってきます。
社長が会社全体の業績を把握するための決算書、部門毎の業績を見るための決算書、税務申告のための決算書、取引先や親会社に業績説明をするための決算書など。目的が違えば、形式や作成ルールが違ってくるのが「決算書」です。

近年話題となっている「IFRS(International Financial Reporting Standards 国際財務報告基準)」、ヨーロッパ各国が採用を決めていましたが、米国でも採用される方向となり、日本でも上場企業への採用が迫られています。IFRSは、企業活動のグローバル化、投資家のグローバル化に対応するため、投資の対象となる企業の財務諸表の作成ルールを統一して、会社の業績を比較しやすくすることを目的としています。

IFRSは、今のところ上場企業とその関連会社に求められている財務諸表作成ルールですが、中小企業が財務諸表を作成する時のルールを定めたものもあります。それが、「中小企業の会計に関する指針(中小指針)」や「中小企業の会計に関する基本要領(中小会計要領)」です。

「中小指針」も「中小会計要領」も中小企業庁から発表されたものですが、「中小指針」は日本税理士連合会と日本公認会計士協会からの意見をまとめて作成されており、国際会計基準の変更も勘案されています。一方、「中小会計要領」は、より実態に即した会計処理を示しています。どちらも中小企業が借入をする際、チェックリストを提出することによって、信用保証料の割引制度があります。

あなたの会社の決算書、「中小会計要領」のチェックリスト項目をどの位チェックできるか、試してみてはいかがでしょう。

川崎事務所 石井保江

 

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