仕事を単なる「作業」にしない

仕事ができない人は、「いまの仕事はたまたまやっているだけで、自分が積極的に望んだものではない。自分が夢中になれる仕事をまだ見つけられない。だから、いまの仕事には本気になれないし、結果が出ない」などといった弁解をしたりします。
自分にとってはつまらない仕事、本意ではない仕事、天職ではない仕事だから、夢中になれないんだ、うまくいかないんだ――というわけです。

なにも仕事に「夢中」になる必要などありません。仕事で大切なのは「集中」することです。「集中」すると、もっとこうしたらいいのでは? という「アイデア」が湧いてきます。これが「仮説」という名の創意工夫のモトなのです。仮説が生まれたら、その仮説を検証してみようという具体的なトライアルに入ります。そのトライアルに成功すると仮説は正しかったと判明して、自分の仕事に達成感を覚えるのです。

ただたんに言われたことをやっているだけの働きを「作業」といいます。自分で仮説を立てて実証し、改善、進化、進歩させる働きを「仕事」と言います。
作業には単なる「DO」しかありません。しかし仕事には「PLAN」「DO」「CHECK」「ACTION」の4つがあるのです。すなわち、「(アイデアを)考える」「やってみる」「検証する」「実践する」という4つの働きが「仕事」なのです。

ただし、仕事ができる人も、しゅっちゅう、その「仕事」をしているわけではありません。しかし、「ここぞ」というときには「作業モード」から「仕事モード」にスイッチが切り替わるのです。「ここぞ」という瞬間は、「集中」していなければ発見できませんし、遭遇できません。
夢中になっていては、「DO」だけです。集中していれば「PLAN」と「CHECK」が思い浮かぶのです。だから、仕事は集中することが重要なのです。

おもちゃを前にした子どもは「夢中」になって遊びます。自分の世界に没頭していますから、はたからいくら声をかけても聞こえないほどです。これは「われを忘れている」状態です。遊びは「夢中」であっていいのですが、仕事は「夢中」であってはなりません。しなければいけないのは「集中」なのです。

繰り返しますが、集中していれば、仕事の問題点とか改善点など、さまざまなことに必ず気がつくようになります。いままで「他人事」にすぎなかった仕事も。「当事者」としてグイっと自分のほうに引き寄せられます。仕事は集中すれば、必ず結果がついてきます。結果がついてくれば、仕事が面白くなります。仕事が面白くなれば、さらにいい結果がついてきます。この好循環をつくることが大切です。

出典:三笠書房「仕事ができる人のしないことリスト」中島 孝志著

渋谷事務所 羽田宗幸

 

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