中小企業のリスクに対する取り組み

【中小企業のリスクに対する取り組み】
「中小企業のリスクマネジメントへの取組に関する調査」(2015年)によれば、リスク管理に関する体制について、「担当部署」がないと回答した割合は、大企業が14.6%に対し、中小企業は40.4%となっており、約4割がリスクマネジメントに対して万全な体制を取れていない状況にあります。
経営を行う上で、リスクは避けては通れない要素ですが、その「リスク」については、リスク対策の検討や、リスクの大きさの測定、危機管理体制の構築、事業継続計画の策定等、検討すべきことが多々あります。今回はリスク対策の方法を中心に、中小企業庁の資料を参考にご紹介いたします。

上の図に記載されているように、リスク対策の方法につきましては、大きく分けて「リスクコントロール」と「リスクファナンシング」に分けることができます。
「リスクコントロール」とは、リスクそのものの発生を少なくすることや、発生した被害を最小限に抑える方法です。また、「リスクファイナンシング」とは、損害が起きてしまった場合に、その損害による経済的な影響を抑える方法です。
「リスクコントロール」と「リスクファイナンシング」の内容は、上の図のとおりですが、具体的にどのようなものに該当するかを、以下に例示します。

【リスクコントロール】
「回避」・・・・・・土壌汚染リスクがあるため工場を閉鎖する
「損失防止」・・・・協力工場からの商品を自社工場においても検品する
「損失削減」・・・・データ消失に備えてバックアップを定期的に行う
「分離・分散」・・・既存事業と別カテゴリーの新規事業を始める

【リスクファイナンシング】
「移転」・・・経営者の三大疾病による一時的な事業休止のために生存保障型の生命保
険に加入する
「保有」・・・将来の退職金支給に備えて内部留保を厚くする

リスクコントロールの観点からは、「事業継続経営」は大きな課題と考えられます。今後、「事業継続経営」に関しまして、『危機管理』や『BCP(事業継続計画)』についても続編にてご紹介いたします。
「事業継続経営」の根幹でもある予算管理や経営改善計画等でご相談がございましたら、コンパッソ税理士法人までお気軽にお問合せ下さい。

参考:中小企業庁(2016年版 中小企業白書)
渋谷事務所 川上 大輔


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